再生可能エネルギーに関する近時の動向とその対応

 東京弁護士会所属の三澤充弁護士から「再生可能エネルギーに関する近時の動向とその対応」についての講義に参加した。

1 FITが果たしてきた役割と問題点

2 エネルギー供給強靭化法の概要

3 FIP制度の概要

4 コーポレートPPAとアグリゲーション

5 N-1電制とノンファーム型接続

6 土地建物の有効活用

の内容についてである。

 日本の再エネの現状は、再エネ発電設備容量は世界第3位、太陽光発電は世界第3位と以外にも上位で驚いた。日本の場合、狭い国土で大きな土地面積が要求される太陽光発電所を大幅に増やすのは困難であり、広い海洋を利用して養生風力発電に期待がかかっている。

 FIP制度・非FIPを見据えて各企業が自身のビジネス展開の検討が必要な段階に入った。主流はFITからFIP/非FITへ移行しつつある。

 太陽光発電の電力を利用する方法として「オンサイトPPA」が注目されている。企業等が建物の屋上や敷地の一部を発電事業者に提供して太陽光発電を購入する方法。発電事業者が設備の施工・運転・管理を行い、発電した電力を敷地内の建物に供給するという仕組みで、初期投資はなく電力を購入するだけ。購入者は電力と環境価値を取得するようになる。

 他にもいろいろ説明があったが、知らなかったはダメ。少しずつ学習して、環境関係の発信をさらにしていきたい。

本物に出会ったか

 クライアントのS社が75周年を迎えた。記念式典が挙行され、式典の中では社員表彰や社外の方で会社に貢献した方への感謝状の授与もあった。式典の後は会長講和、祝賀会と続き、私には会長講和ではいくつか心に残った言葉があった。

「花を咲かすには時間がかかる」

会社の今までの足跡をたどると営業所を開設し、環境に関する製品の開発をし、当初から扱っている製造費の商品力を高めてきた。長い年月がかかったが、あきらめずに育ててきたことにより花が咲いた。

 「人生は自分の人生劇場を作っていくことだ」人生においていろんな人との出会いがある。自分の人生劇場にいろんな登場人物が出てくる。その出会いを大切にしてきた。

 会長と個人的に話をしたときに、会長からの一言「本物に出会ったか」。会長は自分の人生に説いて本物に出会い、その人を師としてその人が亡くなるまで関わり続けたそうだ。会長が出会った本物の人物については、私も学生時代にその人の著書を何冊も読んで感銘を受けていた。

 私は今までに「本物」に出会っているだろうか?心が開かれていないと見落としてしまうものが大きいと、今更ながらに思い知った。

仲良し女性税理士4人組

 実に3年ぶりぐらいに女子会。仲良し女性税理士が集まって、年に1~2度ぐらいお楽しみ会をやっていたのだが、コロナで休止。ここで久しぶりに顔を合わせることができた。この日にいたるまで、電話やメールやお手紙で連絡を取り合っていたが、やっぱり直接顔を合わせてのおしゃべりは楽しい。同業ではあるが、長野県に散らばって開業しているから、利害も侵害することなく、ずっと仲良くやってきた。反面それぞれが抱えている悩みなどもざっくばらんに相談できる関係だから、心強い存在である。

 3年という月日はいろんな変化がある。そのことも報告しあいながらの女子会のメーンイベント(?)は歌舞伎鑑賞。歌舞伎座初日の講演とあって会場は満員。舞台は「新・陰陽師」で猿之助の宙乗りが観たくてチケットをゲットした。

 満足いく歌舞伎鑑賞とその前後のみんなとのおしゃべり。楽しかったな~。こうした時間が活力となってまた頑張れるんだ。みんなに背中を押してもらった。今後の自分を見つめ直すいい機会でもあった。

長野県経営者協会と中部経済連合会との懇談会

 私にとっては待ちに待った懇談会の日がやってきた。長野県経営者協会と中部経済連合会との懇談会である。2023年3月29日に長野市にて開催された。

 中部経済連合会の水野会長は中部電力株式会社の相談役でもある。水野会長に初めてお会いして、その人柄に感動してしまった。人間として、経営者としての水野会長の行き方や考え方に、多くの学びがあった。

 以前に中部経済連合会の「中部の魅力を語る なでしこの会」イベント「中部のイイトコ再発見 女性リーダーが語る魅力」が開催され、Web参加した感想をここに書き込んでいた。それを水野会長は読んでくださっていて、初対面の私にその旨を話しかけてくださった。ビックリでした。感動でした。経営者というのは、常にアンテナを張り巡らせ、得た情報に関連するときに出会った場合の声がけは、その人に感動を及ぼすものだ。あ~自分のことを見ていてもらっているんだな、と。

 この懇談会の目的の一つとして、「地域経済の状況から共通課題を把握して、一緒になって課題解決していくきっかけになること」がある。「産学連携、広域連携の活動を地域資源とつなげ付加価値を見出していく。」という水野会長のご挨拶に、長野県内にとどまっていてはいけないということを強く感じた。

 長野県経営者協会の碓井会長からは、「長野県経営者協会には600社が加入している。具体的に自分たちで行動して長野県全体を元気にしていこう。長野県特有の資産である自然を利用した環境づくり、またとくに若い女性が住みやすい環境を作り出していくことが必要。」という内容を話された。

 それぞれ個別に意見交換をしたが、まさに自分の地域をよくするためには、その地域にとどまるのではなく広域に活動をしながら、その地域の良さを確立していく必要があると感じた。

 水野会長の「長野県の林業や農業を活用した発電や環境整備をしたらどうか」という提案に、中水力発電に力をいれ、林業経営を目指す長野県としてどのようにしていったらいいかを経営者協会が提言できる時がくればいい、と、私は密かに思っている。

ながの緑育協会

 確定申告が終了して一息ついた。ちょっと休暇を散って、また仕事に戻っている。これからは各団体等の理事会が増えてくる。団体等を関与している立場、団体等の理事又は委員をやっている立場、団体等の監事をやっている立場での出番が6月まで続く。

 一般社団法人ながの緑育協会の理事会が開催された。令和5年度の事業計画と予算の審議が行われた。このながの緑育協会に対しては、足を向けるだけでほっとする。事業内容が緑を対象にしているからだろう。春を迎えたながの緑育協会の建物の前には、きれいに花がいけられていた。

大勢の人の手によって季節のいろんな花が育てられている。

会議が終了した後に花を見て回った。ホッとするひと時だ。ひときわ目をひいたのは桜。

オカメ桜

クリスマスローズも咲いていた。

懐かしき署名

 確定申告期も大詰めである。みんな遅くまで頑張ってくれていて、土日も出勤してくれている。あと3割ぐらい残っているだろうか・・・。期限までに終了するだろうか、といつも不安のスタートとなるが、毎日の積み重ねで毎年2日前には終了している。

 ところが今年は確定申告時期に相続税の申告が3件重なった。自分の確定申告もやっていられないほど、ちょっと複雑な事案の相続税の申告で追われている。だから15日ぎりぎりまでかかるかもしれない。

 今日も相続税の申告で来所された相続人がいた。その相続人の父親は25年ぐらい前に亡くなっていて、今回は母親の相続である。持参してもらった父親の時の相続税申告書を見たら、そこには懐かしい名前が税理士署名欄に署名されていた。

 私が税理士登録をしたのは25歳の時だった。当時は女性税理士がほとんどいなく、年齢も、税理士会長野支部では最年少であった。「税理士会は怖いおじさんたちの会」というのが世間知らずの私の印象だった。その時にいろんなことを教えてくださったのが私の母と同じ年齢の女性税理士K先生だった。K先生に誘われて、「七夕会」という税理士試験合格組の勉強会のメンバーにもなった。七夕会の活動は楽しかった。旅行にも行った。月1回の七夕会では、事例を持ち寄って、みんなで意見交換もした。税理士になりたての私にとっての実務勉強の場でもあった。

 相続人に持参してもらった相続税に申告書は手書き。そして税理士署名欄にはK先生の署名があったのだ。K先生が行った相続税の申告を、今度は私が引き継いでやっていくことの偶然とK先生との再会(?)がすごく嬉しかった。

 長く生きている分、その間に多くの人たちと出会い、いろんな形での再会があるものだ。年を重ねるのもいいものだわ。

抜萃のつヾり

 今年も「抜萃のつヾり」をいただいた。「その八十二」である。発刊を始めてから八十二巻目ということ。この小冊子は、株式会社クマヒラ・ホールディングスの創業者である熊平源蔵氏が社会に感謝・報恩の思いから昭和6年に創刊したものだ。

 自らの糧として抜萃したものを発刊し多くの人たちや団体に寄贈している。私は毎年楽しみにしている。

 今は仕事が忙しい時。帰宅して静かな音楽を聴きながらする読書の時間は至福の時だ。いただいた抜萃の つヾり を一編一編味わいながら、元気な気持ちを取り戻している。そして翌日への活力になっている。感謝です。

中部経済連合会

 中部経済連合会は長野・岐阜・静岡・愛知・三重の中部5県を活動エリアとする広域的な総合経済団体。その存在を初めて知ったのは、中経連に組織されている「なでしこの会」から、長野県経営者協会の女性部会に交流会の申し入れがあったことがきっかけだ。

 中経連のHPには「内外の社会・経済などに関する諸問題について調査研究を行い、中部経済界としての意見を取りまとめ、実現に向けて、政府・関係機関等に対する積極的な提言・要望や様々な活動に取り組んでいます。」とあり、長野県経営者協会の広域版といえる。

 3月1日に「中部の魅力を語る なでしこの会」イベント「中部のイイトコ再発見 女性リーダーが語る魅力」が開催された。WEBで参加させてもらった。内容は、中部圏の「住みやすさ・働きやすさ、観光」などについての魅力を語り合うものであった。主に愛知県内のことが多かったが、阿智村のことも取り上げた登壇者もいて、中経連の活動目的にあるように、「面」の広がりが更に必要だろうと感じた。私は、愛知県の良さと現状がよく分かって参考になった。

 愛知県副知事の佐々木菜々子氏からは、「住みやすい、過ごしやすいい地域で、公共交通機関を利用して移動しやすい。子育て支援もあつく、女性が働く場での女性リーダーの育成にも力を入れている。ただ残念なことに女性が上を目指したがらないケースも多く、ロールモデルがいない。いろんなやり方もある。」という意見が出ていた。

 他の登壇者からは「働く環境として性差を感じる。都会と違って、拒絶と特別視の間にいる。」という発言も。

 確定申告期間中で非常に忙しい時ではあったが、いい刺激を受けた時間であったな。

長野県内女性社長比率

 2022年10月末時点で、長野県内の女性社長比率は6.5%という発表があった。前年比0.2ポイント増だとのこと。しかし長野県は全国で3番目の低さである。

 県内の女性社長の平均年齢は64.2歳で、男性社長の平均年齢は61.3歳とわずかだが女性社長が高齢化が進んでいる。

 業種別に女性社長の比率を見ると、不動産業15.8%、サービス業10.0%、小売業9.4%、運輸・通信業7.5%となっている。働く環境として性差を感じる女性経営者は多いかもしれない。

 私が税理士になって40数年。登録したての頃は、本当に仕事がやりずらかった。税理士会にも出席しずらかった。そのころと比べると、今は年を重ねただけに言いたいことも主張しながら、仕事をこなしている。でも社会的に、まだまだ性差を感じる。少しでもそうしたものが少なくなるように、前を向いて歩んで行きたいと思っている。

雛あられ

 確定申告時期もあと半分となった。みんな頑張っていてくれて本当に助かる。時間に追いかけられる生活をしていると、季節の移ろいを忘れ、今日は暖かいな・・・と感じたら、間もなく2月が終わるときになっていた。

 そんなことの繰り返しの中で、今年も「あ、春なんだ」と思い出させてくれる出来事が今日あった。仲良く(?)させていただいている竜ケ崎支部のS税理士。S先生から今年も雛あられと干芋が届いた。S先生とは何年のお付き合いになるだろうか?なかなかお会いすることはできないが、機会があるごとに手紙で近況報告をしている。

 追いつめられたようにがつがつ仕事をやっている私の姿がS先生に見えているんだろうな。ホッとするS先生からのお届け物。春です。雛あられをいただいて、いつも私の春が始まる。

 春が始まるとともに心も温かくなる。

 明日からまた頑張れるわ。夕方ちらちら雪が舞う中を散歩しながら、S先生への感謝の気持ちが沸々と湧いてきた。