女性の能力開発セミナー

 女性の能力開発セミナーが終了して半月が経過したときに、参加者2名からレポートが提出された。4回のセミナーと2回のコーチングが実施されたものだ。

 二人とも各回の内容と感想も記入してくれてとても嬉しかった。以前に中間報告があったときに「セミナーも受講することによって学びえたことをどう生かしていくか、どう実践していくか、今回の参加者の変化が楽しみである。」とここに書いたが、まさに参加した二人は大きな学びがあり、私から見てすばらしい変化をしていると感じている。

 『個人の言葉にはそれぞれ深い意味があり、表面の言葉だけでなくその奥にある考えに耳を傾けられるようにしたい。自分の価値観を見つめなおし自分らしさとは何かを考えたい。』との所感を寄せてくれたEさん。

 自分を深く知り、自分の経験を振り返り、自らの行動で示すことで自分らしさを大切にしたリーダーに変わろうとしている。

 『役職のリーダーだけでなく、日々の生活や仕事の場面で自分の力を発揮するだけでもその場のリーダーになれることが分かった。』

 受講前は現在リーダーの立場にないのですぐに生かせることは少ないと思っていたTさんの感想。すぐに実践できることを形にしているという成長がみられる。自分の幸せ=笑顔がいい。

 今回のセミナーにはEさんとTさんが参加したが、二人とも素晴らしい成果が出て発揮できていることが、私は嬉しい。

みんなで支える森林づくり県民会議・現地視察

 今年度第2回のみんなで支える森林づくり県民会議が開催された。1日がかりの会議で、2か所の現地視察を行った。

 主伐を中心に行った現場として上田市赤坂団地。森林所有者は赤坂自治会で事業実施者は森林組合である。 長野県主伐・再造林推進ガイドにのっとって事業を進めている。 主要樹種はカラマツ70年生、4.65haの作業面積。すでに主伐は終了し、11月から植栽作業に入るところであった。植栽使用は、樹種カラマツで10,750本の予定である。

 主伐作業は今年5月~9月に行われ80人工要したそうだ。搬出材積が1,600㎥で売却代金の一部を森林所有者に戻している。このように林業事業者から民有林所有者に事業提案をして森林が整備されていくといい。

 なお鳥獣被害防止策は必要ない地域とのことであった。

主伐が終了し、地拵え作業も終了している状態。

右手は岩の上に広葉樹が生えていて、ここは手を付けられない場所。

 2か所目視察現場は上田市丸子の飯沼自治会が行っている里山整備事業。標高584.6mの石尊山・里山である

 飯沼自治会「里山環境整備プロジェクトチーム」は18名の構成員で活動している。平成30年に長野県知事の認定を受け、長野県森林づくり県民税を活用した取り組みを進めている。

整備した石尊山里山公園に続く道。

視察メンバーが息を切らして(?)登ってきた。

石尊山里山公園の頂上には祠が安置されている。

保育園の子供たちはがよく遊びに来るそうで、整備された広場になっている。

里山公園の北側に降りてみたら、鳥獣被害防止帯が設置されていた。

公園の北側にある大きな栗の木。今年はたくさん実がなったそうだ。

 森林税を活用した事業であることを多くの人に知ってもらうために 、立て看板等を立てるといい。アサギマダラがやって来るようにフジバカマを植えたり、日陰を創るために藤を植えたりして工夫をしている。地元の人たちの憩いの場所となっている。

 とても癒された空間であったし、このように森林税が生かされていることが嬉しかった。

信州日経懇話会

 信州日経懇話会に加入した。日経新聞の長野支局長のHさんの紹介だ。Hさんは活躍する素敵な女性だ。Hさんは今年の4月に長野勤務になり知り合った。その時からお付き合いが始まり、彼女の魅力に引き寄せられて日経懇話会に加入したということ。

 私にとって初の参加が本日であった。

 今年度3回目にあたる例会講演会は、講師に玄向寺副住職の萩須正尚氏で「次世代のためにできること」という演題でお話をいただいた。

 玄向寺は浄土宗の寺で、松本城主水野家菩提所、槍ヶ岳開山播陸上人修行霊場、信州牡丹の寺として松本市にある。 槍ヶ岳開山播陸上人修行霊場 と聞いただけでテンションアップ。

 玄向寺では貧困家庭に米や野菜などを届ける「笠地蔵プロジェクト」をスタートさせた。そんなことを交えながら、普段あまり意識することがなかった精神面に響く話が、今後の自分の行き方を考えるきっかけにもなった。

 経済人の集まりでもある日経懇話会。「経済」とは経世済民であり「世を経(おさ)め民の苦しみを救うこと」だから経済の力で住民を救うのが本来の姿という話の一部が心に残った。

 また「生まれや育ちでなく、行いが大切」で、忙しいは心を亡くすことと「忄」を「亡」の上に持っていくと心を忘れることを現す、慌ただしいは心が荒れることで、忙しかったり慌ただしい時間を送っていると自分が分からなくなり、誤った方向へ、間違った方向へと進みやすいといわれた。

 正しい行いの積み重ねとはよりよい人生を送ることで、「正」は「一」+「止」。迷った時ほど、一度立ち止まりゆっくりと考えてみよう。そしてどのような人間関係を築くかは「自分の行い」次第というもの。

 人生の知的部分がくすぐられた。別の世界が見えだした気がする。

長野県・静岡県・山梨県経営者協会情報交換会

 毎年開催される「長野県・静岡県・山梨県経営者協会情報交換会」が4年ぶりに山梨で開催された。この情報交換会には、開催地の知事の講演会がある。

 ということで山梨県知事の長崎孝太郎氏の講演を聴いた。演題は「未来へ進化する『やまなし』」。

 山梨県の目指すべき姿は「県民一人ひとりが豊かさを実感できるやまなし」であり、取組の方向性として①ふるさとの強靭化 ②「開の国」づくりを挙げていた。

 印象に残ったのは、ふるさと強靭化の中の生活基盤の強靭化で、介護待機者ゼロ社会実現を目指していて、現在山梨県では1800人の在宅介護者がいるとのこと。在宅介護者がいると働けないという悩み。そこで特別老人ホーム増床や介護事業への支援を行っている。

 また「開の国」づくりでは「共生社会の実現」を目指している。山梨県も少子化問題が深刻化しており、「やまなしキャリアアップ・ユニバーシティ」を取り入れた。この「やまなしキャリアアップ・ユニバーシティ」については労働産業部からの説明もあり、非常に興味深かった。

 その後各県からの現状の説明があり、共通していた事項は人口減少・少子化対策問題であった。

 各県の産業と経済情勢等の報告も、それぞれ地域性があって勉強になった。長野県においては、長野県ゼロカーボン戦略も発表し、具体的な取り組み事例も説明した。

 その後の懇親会では、各テーブルごとにご当地自慢などさらに話題が盛り上がり、次期開催地の長野県代表として最後にご挨拶を私がさせてもらった。

 今回の情報交換会のスタートは、リニアモーターカーの試乗で、時速500キロの体験をすると共に、今後の見通しなどの説明を受けたことである。

  その後の懇親会では、各テーブルごとにご当地自慢などさらに話題が盛り上がり、次期開催地の長野県代表として最後にご挨拶を私がさせてもらった。 そのご挨拶の中で「今回のリニアモーターカー試乗を上回るものをご用意して長野県でお待ちしております。」の一言は、非常に受けました。

アンコンシャス・バイアス研修

 久しぶりに事務所主催で研修会を開催した。研修会というより、ワークショップでアンコンシャス・バイアスに対しての学びの時間。30人限定でクライアントに参加してもらい、一緒に和気あいあいとアンコンシャス・バイアスについての各自の気づきを学んだ。

 どの企業でも、人材が充実してこそ更に業績が向上する。「ニッポン経済の失われた30年」が問題視されているが、その原因の一つとして人的投資が欠けていた。労働をコストとして減らしてきたからだ。

 決して節約してはいけないコストは「人」という「材」であり、「財」だと思う。

 更に根強いアンコンシャス・バイアスにとらわれてしまった結果、人口減少・少子化対策が引き返せないところまで来ている。

 そんなところから、このワークショップを通して、アンコンシャス・バイアスから解き放たれ学んだことを、企業内部において十分な人材活用をするためのきっかけとしてもらえたら・・・と思っている。

 各6人ずつのグループに分けてのワークショップ。最後にアクションプランとして、私が参加したグループから出たこと。

1 アンコンシャス・バイ砂州を意識しながら、相手の気持ちを考えて行動する。コミュニケーションをとって臨みたい。

2 コミュニケーションをとり、相手の意見を尊重しながら提案をしていきたい。

3 コミュニケーションが大事だが、待つだけでなく自分から相手の考えを聞くことを心がけていきたい。

4 意思決定において、相手の状況を確認しながら話し合って方向性を決めていくことができる組織

 ワークショップ後の懇親会も費用に皆さん喜んで下さり、主催者側としても大変うれしかった。

リコー環境事業開発センター

 御殿場にある「リコー環境事業開発センター」の視察に行った。

 このセンターは、1985年に複写機等の生産拠点の事業所として設立されたが、2013年にいったん事業を休止していた所である。会社として考え実行したのは、ここを「環境関連事業を創出する拠点」として再生させたとのことであった。リコーグループがSDGsの達成に貢献するために「脱炭素社会の実現」「循環型社会の実現」に取り組むうえで大きな役割を担っている拠点である。

 3時間かけていろんなところを見学し説明をいただいたが、心から納得でした。

未来棟、環境棟、木質バイオマスエネルギープラントと敷地内に分かれ、それぞれの役割を担っていた。

リコー環境経営の歩みのプレゼン中。

触れる地球儀で今後の地球について視覚的に説明。

創業者の言葉

未来棟1Fロビーにはホタテ貝を砕いたホタテパウダーを利用した壁が。

木質バイオマスエネルギープラント内。御殿場市と提携して木質チップでセンターの空調電源を賄っている。

環境棟への入り口。リユース、リサイクルセンターとなっている。

再生品の展示コーナー。リアルコメットサークルで、リコーの考える循環型社会実現のための資源循環コンセプト。

コピー機の再生機には「RC」のシールが貼ってある。

これから再生されるコピー機が並んでいる。

リユースするために洗浄は大切だとのこと。

洗浄された後は、本体がリユースされていく。

環境未来技術コーナー。ありたい未来を実現するために書く環境テーマも含めて今後の事業展開も紹介されている。

最後に「脱炭素化への取り組み」の総仕上げの説明。

 リコーは、以前はコピー機の売り上げが6割を占めていた。しかし時代の変化に応じて、ありたい未来に向けたリコーの新しい挑戦が少しずつ実現してきている。知らなかったことがたくさんあった。

 最後にリコーが言っていたことが印象的だった。

 「リコーは今までコピー機やプリンターを中心に販売してきていたが、電子化や電子帳簿保存法が施行されるようになり、ペーパーレスが進んでいる。コピー機はリユース品の販売に力を入れているが、共に、脱炭素ソリューションも提供していく事業に変わってる。」

女性の能力開発セミナー

 長野県経営者協会主催で「女性の能力開発セミナー」が4回シリーズで開催され、最終回の4回目が終了した。

 第1回目は「キックオフセミナー」で自己紹介、県内の女性経営者との直接対話。女性経営者として参加させてもらった。私は経営者としての話をするというよりも、折り紙を使用してのミニワークショップを行った。「聴く」ことと「説明すること」の学びにつながる自己体験。

 第2回目は「リーダーとしての自己理解」。今の自分を知るために、自らの「働く」意味を考え、コミュニケーション力を知る。

 第3回目は「リーダーの役割を考える」。リーダーに必要なスキルを知ることや、チームを創る・動かすコミュニケーション術を学び、部下の能力による指導方法や育成方法を習得する。

 第4回目は「会社と自分の未来を創る」。自社のパーパスを理解しプレゼンテーション。また自社と自分の役割を考え、自分のキャリアを創ることの個別プレゼンテーション。

 この第4回目の個別プレゼンテーションに、講師からの要請があって参加した。事務所の職員はこのセミナーに2名参加している。回数を重ねるごとに、目に見えての成長があった。自分の中で多くの学びが身についてきたのだと思う。それだけに、この個別プレゼンテーションには目を見張るものがあり胸が一杯になった。二人ともキーワードは「笑顔」だった。それも周りの人が幸せになるための「笑顔」だった。

 私はすごく嬉しかった。キラキラ輝く女性に成長しているのがよく分かり、自分の人生に自信をもって歩んで行ける二人に成長したと思っている。

エネルギー・環境会議2023

 長野県経営者協会主催の「エネルギー・環境会議2023」が開催された。

 基調講演では国際環境研究所理事の竹内純子氏が「わが国のGXの展望と課題」というテーマでお話しいただいた。印象に残ったのは、「CO2を削減するだけでなく付加価値を創出し、社会の持続可能性を高めることが必要である。それには消費者の満足度が大事で、つまり付加価値を高めることがGXにつながる。」ということ。

 事例報告では、まず肥後銀行の取組が紹介された。肥後銀行が所有する「大観の森」では植樹活動を行い、大観の森での間伐材を利用して環境配慮型店舗を設置している。

 2番目にはセイコー・エプソンからの事例報告があった。以前に広岡工場を見学したときに見せてもらったことも含め、取り組んでいる報告内容であったが、「できる目標だと意味がない」という一言が印象だった。

 次に課題提起。ブルードットグリーン(株)から「サプライヤー企業が求められるカーボンニュートラル対応の背景と長野県ゼロカーボン戦略から求められる脱炭素経営について」という演題での話があった。この中では「サプライチェーン全体で中小企業の対応も重要となる」ということに納得した。

 また最後に組織連携による「ゼロカーボン」に向けた取り組み事例の紹介があった。

 全体を通しての個人的な感想。現状及び更なる課題の認識から、中小企業としてできることはなにか。みんな悩んでいる。資本力のある企業は、積極的に環境問題に取り組んでいる。時間軸から見ても、今やらないと引き返せなくなると思っている。次世代を担う若者も取り込み、地域組織連携をしながら悩ましい中小企業も一緒に取り組み、長野県から世界に発信していくだけの力が出てくるよう願う。そのために自分たちに何ができるかから検討し、できることから実行していく必要があると思っている。

エネルギー・環境会議2023がスタート。

(株)肥後銀行の取組事例発表。

セイコー・エプソン(株)の取り組み事例発表。

ブルードットグリーン(株)の問題提起

組織連携による「ゼロカーボン」に向けた取り組み事例発表

マルチメディア研修

 毎年8月からは研修が多くなる。年を越すと実務が忙しくなるから、8月から12月まで集中して研修を受けることになる。コロナ禍以来オンデマンドによる研修が中心になり大変助かっている。期間は決められているが、自由に時間が取れ、早朝や深夜でも可能だ。研修は、集合型以外は自宅で受けている。

 9月の3連休の初日、天気の都合で出かけられずに自宅研修をした。

 久しぶりに太田達也先生が講師である研修で、「増資・減資・自己株式等の資本取引の実務」というテーマである。太田先生の研修は大変分かりやすく、受講中にここのところはどうなんだろう・・・と考えていると、そのことをタイミングよく説明してくれるという、私には大満足の研修である。

 マルチメディアといっても、太田先生の熱の入ったパフォーマンス付きの講義は会場で受講しているのと変わらないぐらいに緊張感を持ち続けるのがまたいい。

 昨年度は89時間の受講時間だった。今年度はどのくらいになるだろう。毎年恒例の田村栄先生のセミナーも楽しみだわ。

みんなで歌舞伎鑑賞

 事務所には女子会と男子会(?)がある。毎年、懇親を兼ねて何かを計画しているが、今年は女子会から歌舞伎鑑賞の話が持ち上がった。

 歌舞伎鑑賞は私の趣味であり、密かに(?)月1度は歌舞伎座に出かけている。そうか!みんなも歌舞伎に興味を持ち始めたか!!ならば女子会に限らず、職員の希望者は参加するといい。もちろん費用負担を事務所でもするからということで、女子会の幹事であるTさんに動いてもらうことにした。そうしたら全員が手を挙げ、ただ残念なことにそのうち一人だけ日程が合わずに不参加。総勢11人で歌舞伎鑑賞に出かけた。

 何度か歌舞伎鑑賞をしている人もいれば、初めての人もいる。今回のことをきっかけに、歌舞伎に目覚めたらそれはそれで嬉しい。今回の歌舞伎鑑賞を取りまとめたTさんはいろんなことに気をまわして、これもいい経験になったと思う。

 歌舞伎座公演は、9月の昼の部を申し込んだ。昼食は席に着いたまま各自好きな歌舞伎弁当を。そして知る人ぞ知る「めでたい焼き」をTさんとEさんが幕間時間に走って買いに行ってくれた。これは絶対おすすめで、歌舞伎座に行ったらぜひ食してほしかった。

 「めでたい」と「たいやき」を掛け合わせているだけに、たい焼きの中に紅白の餅が入っているのだ。焼きたてを食べるのが一番。みんな喜んでくれた。

 昼の部の演目は「祇園祭礼信仰記・金閣寺」、「土蜘」、「二条城の清正」の3部作。

 2021年11月28日に亡くなった二世中村吉右衛門の「三回忌追善」と歌舞伎座の行事として定着している「秀山祭」を一緒に行っているのが、毎年の9月の公演だ。「秀山」は初代吉右衛門の俳名で、二世が中心となって発足させた「秀山祭」という。

 そのことを知って、尚更に今回の舞台が心に迫った。

 みんなの感想は、「金閣寺の雪姫の舞」に感動し、「土蜘」の幸四郎の演技に魅了されたとのことで、あっという間に終了時間を迎えてしまったとのこと。

 歌舞伎にはまった!また歌舞伎鑑賞に来たいとのこと。いい時間を過ごしてもらえてよかったです。

歌舞伎座の前は会場前で賑わっている。

9月の演目

「秀山祭」創始者でもある。

新緞帳「春秋」。作者の田渕俊夫氏によると『夜は幼少期の作家にとって荘厳であり、どこか怖いが惹きつけられる魅力を持った世界であった。満月はそのころの記憶を呼び起こすものであり、゛刻”をテーマに描く作品の象徴である。地上では季節が廻り、生命もまた廻る悠久の刻を。静かに月が見守っている作品となっている。』とあった。