年賀状

 今年の仕事始めは7日であった。
 事務所に出勤して、職員の元気な顔を見ることができてホッとしている。そして1日かけて年賀状に目を通した。
 職員からの年賀状に気持ちが明るくなる。一人一人自分の想いを書いてきてくれたからだ。昨年1年を振り返り、今年の1年をどのように自分と向かい合いたいか・・を深く考え、決意表明してくれたと思っている。
 業務がスタートして、みんな年末調整とそして提出が近い相続の仕事に取り組んでいる。いい職場環境になるよう考え運営していくのが私の仕事でもある。

 年末年始の休暇には、東欧のウクライナとベラルーシに足を運んだ。
 ここで学んできたことは、ソ連時代の重い歴史を引きずっているということである。チェルノブイリにも行ってみた。ここでは残された負の遺産から問いかけられたものが多かった。こうした体験を何かに繋げられたらいいと思っている。

  
 ベラルーシの首都ミンスクの聖シモン・聖エレーナ教会の敷地に設置してある鐘。これは長崎の浦上天主堂から贈られた鐘で、鐘の記念碑の下には広島と長崎、福島の土を入れたカプセルが埋められている。

最終日

 今年も仕事上でもいろんなことがあった。あっという間の1年であった。

 今日は事務所での執務の最終日である。
 法人と相続の申告を済ませて明日から私は長期休暇をもらう。心配しないで。職員への賞与計算も今日中には済ませ、27日に支給されるよう手続きをしておくから。
 賞与計算するときには、いつもその人の仕事の取り組み方が頭を横切る。何事も前向きに取り組む姿は清々しいし、私自身も元気になる。不器用であっても、転びそうになっても、周りの人に助けながらも踏ん張る姿は、経営者にとって支えになるのだ。
 人生のチャンスはたくさんある。そのことをチャンスとしてとらえるには、いつも心を開いていないと難しいだろうな。心を開いてないと自分の手でつかめないだろうな。

 1年間を振り返りつつ海の向こうへ渡り、そして新たな1年をどう送りたいかを考え決心する時間を送るために23日から出かけます。

美しい人間関係

 長野県理美容学園の理事長より「美しい人間関係」という演題での講話をいただいた。理事長は50年以上も前に出会った南岩男先生の影響を受けて人生を歩んできた方だ。南岩男先生は、吉田内閣時代に官僚経験ありという労務管理の第一人者であった。
 理事長は言う。
 「人生を決定づけるような出来頃が何度はあると思うが、私にとって、この出会いがまさにそれだった。」
 理事長の80有余年の人生の結晶が「美しい人間関係」の講演となったのだ。

 多くのことが心に響く内容であった。
 
 チームワークの団結について、心と心がガチっと結びつくチームワークは最上級のポテンシャルを秘めている。メンバーから尊敬されなくてもよい、しかし信頼されることが大事である。信頼されるための条件は5つ。
1 自分が先に相手を信頼すること。
2 先に相手の立場に身を置いて考える。
3 約束は絶対に守る。
4 正直であること。
5 密なコミュニケーション。
 私が一番響いた部分である。

 理事長は南岩男先生からお聞きした「美しい人間関係」を人生の羅針盤として生きてきた。大きな失敗をすることなく前を向いて歩んでこられたのは、常に「美しい人間関係」に込められた多くの価値を心にとめてきたからだという。

 「美しい人間関係」のために何をしていくべきか、自分を振り返るいい機会であった。

愛川晶先生のちゃー子

 作家の愛川晶先生とは、作家デビュー以前からの知り合いだ。高校の社会科教員を務めながら作家生活を送ってきたが、作家業が忙しくなり、今は作家業に専念されている方だ。

https://www.amazon.co.jp/%E6%9C%AC-%E6%84%9B%E5%B7%9D-%E6%99%B6/s?ie=UTF8&page=1&rh=n%3A465392%2Cp_27%3A%E6%84%9B%E5%B7%9D%20%E6%99%B6

 愛川先生がかわいがっている猫ちゃんの写真が届きました。
 ちゃー子という名前。愛川先生は作家業の合間に、ちゃー子の世話し、ギターも楽しんで弾いて、運動も毎日30~40分位道具など使ってしているそうだ。
 ぜひ本を購読してください。

マサエさんのこと

 長いお付き合いのあるマサエさん。
 家業を受けついで商売に専念し、15年ぐらい前に事業承継で息子に社長を譲り渡した。現在86歳。すごくお元気で、訪問させてもらうたびにいろんな話が飛び出してくるのだ。だから時間はあっという間に過ぎ去ってしまう。
 マサエさんは思いついたことをノートに書き留め、時々その書き留めた言葉を読みかえしながら思いにふけることもあるという。そのノートを、お会いするたびに見せていただくが、マサエさんの家族はそのノートの存在を知らない。
 80歳の誕生日に書き留めた言葉。「金でもない。物でもない。人生に大切なのは家族だ。」
 家業を受け継いで一生懸命商売をやってきた。金を稼いできた。しかし引退してふと過去を振り返り、今の生活を見つめた時に頭に浮かんだ言葉だそうだ。
 マサエさんの人生の一部に関わってきて、その時その時の想いを知っているだけに、私にはマサエさんが残し続けている言葉が宝物となって響いてくる。
 最初は税理士としてマサエさんに出会った。今はお友達としてマサエさんとお付き合いしている。いつも前向きで、家族のことを思いやる気持ちから決して波風立たぬように生活している。時には自分の気持ちを抑えたりして。だから秘密のノートにはマサエさんの想いがいっぱい詰まっているのだ。
 マサエさんのように年を重ねられたらいいな・・・と思う。

 マサエさんの仕上げたぬり絵にはビックリした。

 

マサエさん。とても86歳には見えません。

 

マサエさんの作品。

現金手渡

 相続の仕事をしていてビックリしてしまった事実。
 かんぽ生命の満期金を、いまだに現金払いすることもあるらしい。確かに10年ぐらい前までは、満期金の手渡しが行われているのが普通であった。しかしその後はトラブル等を防止するためにも、口座振り込みに改められたと思っていた。
 ところがである。
 相続の仕事をやっていて、被相続人や相続人のかんぽ生命の流れを追っていたら不明なことが多く、問い合わせたら満期金が現金で手渡された事実が発覚し、もうビックリである。かんぽ生命の担当者は、現金渡しだからその満期金の行方は分からないという。通帳に振り込まれていればはっきりするのだが・・。かんぽ生命も原則は振り込みだが、頼まれれば現金渡しをするという。他の保険会社では考えられないことだ。
 問題は、その満期金が不明金になってしまったことだ。こういった金が頭を悩ますことになる。

 年間多くの相続を手掛けているが、一番苦労するのはこうした資金の流れである。被相続人や相続人の7~10年間の預金調査をして遺産を固め申告をすることにしている。預金調査を拒否する相続人の仕事は引き受けないこととしているのがポリシー。

優法会講演会

 優良法人会の講演会が開催された。
 川上長野税務署長の「税金よもやま話」は参加型講演会で面白かった。税理士会でご挨拶をいただいてる時の雰囲気と違って、動く身近な存在感のある川上署長の話に聞き入ってしまった。オリンピックメダリストが獲得した賞金の課税について・・・!じゃ~パラリンピックもメダリストの賞金は?

 もう一つは、小西行政書士の落語セミナー。小西先生とは以前から知り合いであったのだが、初めて噂の落語セミナーに参加できてよかった。
 営業力育成に必要なこと。これは噺家として舞台に立つまでの訓練と一緒。具体的には、
1 シチュエーション設定
2 トーク台本化
3 記憶
4 口伝
5 ブツ切り
6 通し練習
7 本番
 やはり訓練て大切なんだよね。

11月の仕事

 すご~く忙しい。
 11月末までに相続税申告が4件ある。ほぼ固まって分割協議も終わっているが、再チェックをして書類を整えなくてはならない。そのほかに法人の申告もあるし、飛び込みの相談や相続税申告の依頼もある。
 昨日は長野県経営者協会の役員会、今日は優良法人会の集まりがある。先週は夜の部が3日間あったし、今週も今夜を含めて何日か控えている。
 財産管理人の資金調査も依頼された。
 とまあ~新しいことは勉強しながらでも楽しい。が、民法上どう解釈していいか悩ましい内容もあったりして、弁護士に相談することも多くなってきている。
 でもこうした忙しさや頭を使うことが、人生の張り合いにもなっている。
 今日の仕事は、完成した相続税申告書に相続人に署名してもらうことからスタートする。今月中はあと3件!

怪しい税理士

 相続手続きを行う中で、必ず金融機関から残高証明を取得することにしている。今はその取引支店に行かなくても代理発行をしてもらえるから助かる。
 やっかいなのはゆうちょ銀行の残高証明をもらう時だ。
 まず相続時の貯金種類調査をする。すると相続時に存在していた貯金種類と調査依頼日の残高が記載された調査結果のお知らせが出てくる。その調査結果のお知らせを見て、改めてその調査結果のお知らせに記載された貯金の残高証明の発行を依頼するのだ。

 被相続人や相続人の預金調査も7~10年間分を遡って行う。通帳が残されていない場合には、金融機関に預金履歴を依頼する。
 これまたゆうちょ銀行は大変なのだ。
 定額貯金の履歴は出てこない。だから相続時の定額貯金を残高証明で確認はしたとしても、通帳がない限りいつ契約したのかが分からない。原資も満期になった定額貯金を預けなおしたのか別のところから用意したのか等連続した動きが確認できないのだ。
 どうするか?
 毎年一定の日で10年分の預金調査依頼をかける。するとその日の定額貯金の種類と調査依頼日の残高が記載された調査結果のお知らせが出てくるので、それを見て一定の日の残高証明書を取得する。1年間において定額貯金の動きが見えてくる。ただし具体的な月日は分からない。

 ま~苦労して被相続人や相続人の出納帳を作成して、名義預金や生前贈与を確認していくのだ。相続手続きの核心部といっていいかも。

 もう10年ぐらい前になる。
 相続人が農協へ被相続人名義の貯金の履歴の発行をお願いしに行ったら、農協で「そんなことを依頼する税理士は怪しい」と言われたと事務所に飛び込んできたことがあった。その時に私が農協へ説明をしに行ったが、全然取り合ってもらえなかったことを思い出す。
 そんな農協も、今はすんなりと手続きをしてくれるようになった。残高証明書には、経過利息まで記入してくれるし・・・。「怪しい税理士」は脱皮したか!