資産税Webセミナー

 昨年9月からスタートした「資産税実務直結セミナー」。講師は田村栄先生で、実に16時間の講習。
 朝活をしている私は、朝活時間でセミナーを受講した。Webなので、いつでも受講できることが嬉しい。繰り返しの受講も可能である。
 今回のセミナーは、当たり前のことの確認もできたが、倍率地域における土地評価については非常に勉強になった。このセミナーと並行して倍率地域の土地評価が何件も出てきて、確認しながら安心して評価することができた。
 長い道のり(?)であった気もするが、今回使用したテキストは手放せない。いつも手元に置いて土地評価に臨んで行こう。
 朝活は非常に充実する。ほんの2時間ぐらいであるが、いろんなことができる。昨日でこのセミナーは終了したので、今朝からは2月に予定されているセミナーのためのテキストの作成に入った。やることがたくさんあるのはいいなあ~。時には読書の時間にもなるし。
 間もなく1月が終わる。早いねえ~。

勤務状況チェックシート

 毎年1月に「勤務状況チェックシート」なるものを活用し、各自昨年1年間における勤務状況のチェックと自己評価をしてもらっている。常識的な44項目をABCD段階でチェックをし、同時に1年間の振り返りと今年1年の目標を記入してもらうのだ。
 昨日、全員のものが提出され、じっくりと読ませてもらった。
 みんな一生懸命に事務所の期待に応えられるように考え行動し、自己を顧みながら今年の目標を立ててくれるのが、泣きたくなるぐらいに嬉しい。みんなは自分の事務所内での立ち位置がどうなっているのかも、きちんと認識している。そうしたことで、逆に私のほうが学ばさせてもらっていることが多い。
 経営者にすると、ここで働いてよかったと思ってもらえる職場環境と仕事の中身の濃さの持続性に気を配っているのが現状だ。なかなか経験できないような事案に出合うことも多い。それだけに遣り甲斐のある仕事となっていると思う。
 なんでも一つ一つの積み重ね。できない理由を探し言い訳をするのでなく、さっと手を上げ取り組む姿勢が大事だし、そうした人の姿を見ているのは爽快だ。
 やっぱり3K。
 「期待して」「鍛えて」「活躍する場と機会を与える」の精神で、この1年間を送りたい。

五島椿

3Kの徹底

 「3K」というと、一般的にはあまりよくないニュアンスで使われることの多い。「きつい」「きたない」「危険」を現している場合に「3K」と表現し、1980年代ごろから広まったようである。
 「新3K」というのも出てきて、これは「きつい」「厳しい」「帰れない」や、「きつい」「帰れない」「給料安い」を意味するそうだ。
 東京海上日動火災保険の執行役員・森美和子氏の話をお聞きする機会があった。その中で印象に残ったことが「3Kの徹底」である。東京海上日動火災保険にとっての「3K」とは、「期待して」「鍛えて」「活躍する機会と場を与える」で、社内に発信しているそうだ。「個の力を生かせる組織」になっているのだ。
 規模は全く比較にならないが、事務所においてもいかに「個の力」を発揮してもらえるか考えながら発信していることも多い。一気には変わらないだろうが、少しずつの変化に期待している。
 何事もそうだろうが、自分の心に響いたことが形になるといいなあ~と思っている。

Go To関係の経済的利益

 Go Toトラベルは来年1月11日まで中止になったけれど、もうすでに恩恵を受けて旅行した人も多いはず。
そして来年1月12日以降に、この制度を利用して旅行する人も増えるだろう。すごくお得感があるのは確かだ。
 Go To Eatも25%のプレミアムが付いてくるから、ちょっと豪華な食事も楽しめる。
 職業柄気になるのは、このGo Toに関しての経済的利益の課税関係だ。一時所得として申告対象だけれども、50万円の特別控除があるから満期保険金を取得した等のようなことがない限り課税の対象にはなりにくいかもしれない。ふるさと納税の返礼品も一時所得となる。
 「安く旅行に行けてよかった」「ちょっと贅沢な食事ができてよかった」「気に入った返礼費品をもらえてよかった」だけでは済まされないという税制は、ちょっと気持ちが複雑なんだわ。

霧氷

資産税勉強会

 税理士会上田支部の有志で集まって行っている資産税勉強会。ここには岩下忠吾先生が来てくださり、私たちが抱えている実務的な問題の相談に乗って下さるのだ。その仲間に何年か前から加わっている。
 3時間であるが中身の濃い内容で、その中には岩下先生が今まで経験してきた話も飛び出して面白い。
 今回、今年4月から適用になる配偶者居住権の計算ができるように、エクセルで組んだデーターを提供してもらえた。同時に、配偶者が居住する建物の一部が貸家であり、一部が事業用である場合の取り扱いも整理でき、エクセルデーターでも簡単に計算ができるようになっている。岩下先生が作ったものを、惜しげもなく私に提供して下さり、そんなところにも先生の懐の深さを感じ時であった。
 充実した3時間の後は先生を囲んでの懇親会で、久しぶりに楽しい時間も過ごせた。次回が3月の予定。この勉強会はやめられないんだなあ。

里山整備利用地域の取り組み

 みんなで支える森林づくり県民会議で現地視察が行われた。
 「長野県森林づくり県民税(森林税)」を活用した様々な取り組みが行われているが、その一つに里山整備利用地域活動推進事業がある。現在91地域が認定されており、その一地域である明科清水里山整備利用地域(令和元年10月23日認定)を視察した。
 清水里山整備協議会会長の丸山健太氏に活動内容の説明をいただいた。
 清水地区は約80%を森林が占め、広葉樹や針葉樹のほか、集落周辺には竹林が存在している。赤松は枯損木が多い状態である。今回の森林税による取り組みは県宝「光久寺」や周辺の竹林整備、集落周辺の森林整備(搬出間伐等)を行い、伐採した竹は竹炭に、コナラ、クヌギなどは、シイタケの原木や薪として利用している。
 準限界集落になっている清水地区は、9世帯の22人が生活している。この地域に引っ越ししてきた丸山氏は若い人6人で今からできるアイデアを話し合った。その中に森林整備が出てきたそうだ。NPO法人等からの支援もあり、竹林の整備等には清水地区の人口以上の協力者が集まるようになった。作業道を作り竹林を整備し、多くの人たちが集まって交流が生まれている。
 このような話を聞きながら、現地を自分の目で見、その場の風を肌で感じ、森林税を利用した里山整備は多くのものを生み出していることに感動。整備するだけではない、それ以上の人間としての結びつきも生み出したこの地域の活動を知って、考えもしなかった森林税の効用を認識した時間であった。

県経協と連合長野の女性による意見交換会

 長野県経営者協会女性部会と連合長野男女平等参画推進委員会女性部との意見交換会を開催した。初の試みである。
コロナ禍において、業績が大きく落ち込むなど厳しい経済状況の中、女性社員や女性管理職の投与の推進が前年よりも低下している現状を踏まえての女性労働者側との意見交換会である。労使の課題を持ち寄り、共通認識をもって今を乗り越え、企業経営と県の経済発展につながるといい。
 この会合を労使が認め合い、企業経営を維持から進化へとするための機会になればと思っている。

ポストコロナを生き抜く経営戦略

 「ポストコロナを生き抜く経営戦略」というテーマでのweb研修を受けた。いくつか残ったこと。

・経済の衰退期になった日本が、コロナで衰退が加速したに過ぎない。コロナ渦により今や世界全体の経済は衰退している。失ったものは「築く力(気づく力と私は思うけれど・・・)」である。

・「やっているふりをしているだけで、何か事が起きた時には自分を正当化しつつ謝罪に回っている」

・従来のビジネスモデルは、もはや成り立たない。自然・文化・歴史等独自の価値を生かしてきた地域こそ、自立循環型の、持続可能な事業を生み出していけるのだ。

・自社単独では力不足であり、自分たちも変容していかなければならない。顧客の成長が自分たちの成長であり、事業の持続可能性につながる。

・試してみて、失敗してもやり続けることで成功につながる。

SDGsフォーラム・海洋プラスチックごみ問題の解決に向けて

 日経SDGsフォーラムで、「海洋プラスチックごみ問題の解決に向けて」のテーマで取り上げられた内容の一つに、CLOMA会長の澤田道隆氏が「オールジャパンで地球規模の課題に取り組む」の演題での基調講演があった。
 CLOMAは、Clean Ocean Material Alliance の頭文字をとった略称である。CLOMAの活動を通して、現状と課題解決のための活動の発表があった。
 CLOMAは2050年までに包装容器等のプラスチック製品の100%リサイクルを目指している。そのために、普及促進部会、技術部会、国際連携部会を組織し、各部会の活動とともに情報刷新も行っている。個人的には技術部会の活動に関心がある。
 この部会では活動を5項目に分け5つのWGで活動を進めているのだ。
1 プラスチック使用量削減
2 マテリアルリサイクル率の向上
3 ケミカルリサイクル技術の開発・社会実装
4 生分解性プラスチックの開発・利用
5 紙・セルロース素材の開発・利用
 更には、各部会の活動をビジネスにつなげる工夫をしている。
 いろいろな関わり方があると改めて認識した。

SDGs「ジェンダーギャップ会議」

 日経SDGsフォーラムが開催された。事前申し込みで資料の提供を受け、Webで参加する形式だ。
 毎回楽しみにしているのは、「ジェンダーギャップ会議」のパネルディスカッション。今回は、「多様性のある組織が勝つ!女性リーダーを増やす企業の戦略」というテーマで、パネリストに千葉銀行・佐久間英利取締役頭取と花王・石渡明美執行役員が登壇していろんな話をしてくれた。
 千葉銀行の女性活躍推進として、1986年に全国の銀行として初めて女性を支店長に登用、2021年7月までにリーダー職の女性比率を30%、管理職の女性比率を20%と数値目標を掲げている。
 また佐久間頭取の活動として、2014年5月に、内閣府がサポートする「輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会」に参画。2014年11月12日に、全国地方銀行協会会員全64行の頭取参加のもとに「輝く女性の活躍を加速する地銀頭取の会」を発足し、同会にて「地銀人材バンク」を創設している。この「地銀人材バンク」は、社員が結婚や配偶者の転勤、家族の介護などで転居が必要となった際に、移転先の同業他社で再就職できるよう支援する仕組みだ。日本生活協同組合連合会や全国信用金庫協会の取り入れられているらしい。
 一地方の中小企業では、なかなか対応できない仕組みであるが、ちょっとした発想で自分たちにできることを実施していく必要性を感じている。
 花王の石渡執行役員の「メンターに恵まれた。」という一言が印象に残った。メンターに相談して、背中を押してもらい、今の自分がある。コミュニケーションをとること、素直な心で、そして感謝の気持ちを忘れない、これがメンターに相談するコツだそうだ。そうだよね。