女性リーダーの心得とチームづくり

 事務所の管理職の女性職員が出席したセミナー。『女性リーダーの心得とチームづくり』

 出席後に、受講者からレポートが提出された。その中身は、セミナーに出席して講師からもらった自分への気づきが書かれていた。

 「リーダーは生まれつきのものではない。努力によって、だれでもリーダーとして振舞い、組織に良い結果をもたらすことができる。」・・・という書き出しから、提出されたレポートは始まっていた。レポートに書かれていた内容は、いつも私が職員に望んでいた姿であった。

 モチベーションへの働きかけ方も学んでいる。そして経営者の立場での、私にとっての発想の転換もこのレポートには書かれていた。

 具体的には、カルビーの女性の活躍する新常識のこと。ある女性が執行役員の内示を受けたときに、当初は育児時短勤務のために無理と断ったらしい。しかし「勤務時間は関係ない、成果の出せる人を登用する」という一言もあって、執行役員に就任している。このことがきっかけとなり、女性の意識が変わり、子供のいる女性もどんどん活躍しているとのことだ。性別関係なく優秀な人を採用する。2014年には、時短勤務の初の女性工場長も誕生している。

 経営者側としても学びが多い。

 まもなく長野県経営者協会に属する女性経営者と連合長野の女性部との懇談会が開催される。働き方改革と女性活躍推進についていい意見交換がなされるといい・・・と思っている。

ユーチューブのオペラ鑑賞

 コロナ禍の前は、毎年2回は海外に行っていた。1年前から事務所の職員に休暇の予告をして、仕事の段取りをつけてマニアックな海外旅行をしていた。個人旅行だから、全て自分で計画を立て、航空チケットからホテル手配まで楽しんでやっていた。そして滞在する国では、オペラハウスでオペラ鑑賞を楽しんだ。

 今はそれができない。そこで知ったのがユーチューブでのオペラ鑑賞。カルメンが大好きで、いろんなオペラのカルメンをユーチューブで楽しんだ。今は魔笛。15年ぐらい前に、ニューヨークへ行ったときに鑑賞したメトロポリタン劇場での魔笛は衝撃的だった。その時のものがないかと捜したが残念でした。しかし1991年版のメトロポリタン劇場の魔笛が見つかった。今はそれを楽しんでいる。

 来年の6月には海外へ行けるだろうか・・・。

関信越税理士協同組合マルチメディア研修

 毎年楽しみにしている関東信越税理士協同組合主催のWebセミナーが始まった。資産税部門の講師は昨年と同じ田村栄先生だ。内容は「相続税のチェックシートに学ぶ申告書の作り方」というテーマで、全12本のビデオが用意されている。視聴期限は2022年1月31日。24時間視聴可能でありがたい。早朝に学習時間を設けているからだ。オンデマンドだから気になるところは何回も聞き直したりして、非常に勉強になる。

 ワクワクしながらスタートした。今まで自分がやってきた申告手続きで見落としていたところもあるだろう。これからどんな展開になるか・・・。貴重な朝の2時間の学習時間は充実している。

バックキャスト思考

 最近、20代の人たちと話をする機会があった。今まで何を勉強し、これからは何をやりたいか・・・のディスカッションである。それぞれ自分の進みたい道を見出しており、進み始めている人もいれば、これからチャレンジする人もいたが、みんな輝いていた。目標を持っていると、一つのことでも見方が変わって受け止め方も違ってくるのだ。

 ある人は「今までバックキャスト思考でここまでやってきた。」と言っていた。あらかじめ目標を決め、そこを起点に現在を振り返り、今何をすべきかを考えながら段階的に目標に近づく努力をしていき、最終的に目標に到達する発想法だ。目標実現のために何ができるか・・・。

 こうした思考をもってチャレンジしている姿にとても刺激を受けた私である。

 事務所で取り組んでいるSDGsもバックキャスト思考で作られている。SDGsの取り組みも、自分の人生においての過ごし方ももう一度見つめなおしたいと考えさせられるきっかけになった。

雨の休暇

 事務所も盆休みに入った。連日の雨で、予定していたことがすべて実現できないでいる。ならば出来ることはWeb研修か・・・。久しぶりに太田達也先生のセミナーを見つけた。テーマは「貸倒損失、資産の評価損、繰越欠損金等の実務」だ。コロナ関連の取り扱いが含まれている。

 2.5時間であったが、一気に受講してしまった。太田先生のセミナーはいつ聞いても学ぶことが多い。太田先生の力のこもった講義も気に入っている。

 明日は「労働時間法制厳格化対応のポイント」を受講する予定。講師は、社会保険労務士で、元厚生労働省東京労働局労働基準監督官の上田真準氏である。

 勉強の4日間であったかな。

長野県経営者協会長野支部総会

 令和3年度長野県経営者協会長野支部総会が開催された。令和2年度の事業報告と令和3年度の事業計画。コロナ禍であるので、令和2年度がほとんど事業ができず、令和3年度は状況を見て実施ということになる。本会の事業活動本心に沿って支部も活動をしていく。今年度こそ、「会長を囲む経営懇談会」が実施されるといいなあ~と個人的に思っている。

 総会後の記念講話は、山浦愛幸・本開名誉会長が「生糸産業が創った長野県産業」という演題で、八十二銀行誕生の歴史も含めての内容であった。

 1873年に第一国立銀行が設立され1879年に国立銀行設立停止になるまでに153の国立銀行が設立された。現在の八十二銀行は、1877年に上田町(上田市)に設立された第十九国立銀行と1878年に松代町(長野市)に設立された第六十三国立銀行が1931年8月1日に合併して八十二銀行になった。2021年8月1日は90周年記念日である。生糸業が盛んな頃は、マユが銀行の担保権であり、諏訪倉庫で眉を保管したという話も興味深かった。





講演中の山浦会長

みんなで支える森林づくり県民会議

 みんなで支える森林づくり県民会議が開催された。今年度第1回目の開催であり、令和2年度森林づくり県民税活用事業の実施状況についての報告があった。

 現在森林税が導入されてから1期5年で2期終了の2017年度までの10年間は、里山での間伐を中心に森林づくりを進めてきた。現在は第3期目の4年目(令和3年度)に入っており、里山整備のほかに多面的に森林の利活用に使途を広げている。第2期が終了する時点で問題になった森林税基金残高も令和22年度末では358,938千円になった。1年間の森林税収入は6.8億円。森林税は令和4年度までの継続であり、令和4年度末には基金残高が0となる見込みだ。それまでにまた森林税の在り方を検討するのだろう。

 里山整備事業においては、予算の執行はおおむね計画通りだが、整備面積においては、第3期目標値が4,300haであるのに対し40%の1,726haしか実施されていない。「整備面積は予算の関係があり伸び悩んでいる」という県の説明があったが、森林税活用事業の要である里山整備事業なので、ならば今後どうしていくかの説明がもっと欲しかった。

 森林税の使途の認知度は38%。長野県県政モニターアンケート調査の結果ということである。

 山を守る、森林を守るために森林税を活用したたくさんの事業が行われているが、もう一歩環境に踏み込んだ議論ができるといいなあ~というも感じている。

 山奥に残されたワイヤーはどうするのか、鳥獣被害防止のための防護柵を設置しているが、倒壊してもそのままになっている現状、ならば生分解性製品を利用したウッドガードを積極的に利用することにより、さらに森林が生き返るのではないか・・・と思っている。

新型コロナウィルスに関する県民世論調査

 2021年2月15日~3月16日に実施された「新型コロナウィルスに関する県民世論調査」の結果が入手できた。長野県内に居住する18~84歳以下の男女1000人が対象で回答率は73.1%。29項目の調査である。興味深い内容であった。
 
 「新型コロナウィルスの影響により、家庭の収入に変化があったか」についての質問に対し、「減った、または今後は減りそう」の回答は33.1%、「変わらない」は60.5%、「増えた、または今後増えそうだ」は1.0%。「減った、または今後減りそう」の回答の職業別では、商工・自営業は72.7%、現業・サービス業系従事者で42.9%で、飲食店などの打撃の大きい業種を反映している。
 
 「経済活動は、元のように回復すると思うか」の回答は、「回復する」は38.9%、「回復しない」は26.7%、「何とも言えない・わからない」は34.2%に上っている。職業別では、役員・管理職・自由業は「回復する」が52.9%で農・林・漁業は「回復しない」が38.1%、商工・自営業は「回復しない」が36.4%であった。「回復する」時期は「2~3年」との見方が37.0%で「1~2年」が29.6%。つまり3人に2人は1~3年で経済活動がもとのように回復するとみている結果が出ている。

長野優法会総会

 長野優法会通常総会が開催された。いつも6月は私は海外にいるので出席できないことが多いが、今年は久しぶりに出席することができた。長野優法会に所属する法人の関与税理士は、長野優法会の総会や講演会に出席できる。
 高野税理士や中嶋税理士と久しぶりに顔を合わせることができてこれまた嬉しかった。総会終了後に、初めて長野税務署長にご挨拶もできた。税理士定例会はWebで行っているから、今まで直接お会いする機会がなかったのだ。
 今回の総会には、2件の関与先の社長が出席してた。二人とも若い社長である。
 音頭取りは私。総会終了後に二人を引き合わせ、お茶を飲みながら鼎談。異業種であり、初の顔合わせにもかかわらず、この鼎談は盛り上がった。
 
 各クライアントは、世代交代の時期を迎えているところが多い。世の中が落ち着いたら、若い経営者や次期経営者を集めて懇談会をしたいと思っている。

長野税務署長のご挨拶

人生終い(その2)

 相続の仕事をしていると、被相続人とその家族の人生の重さを感じる。
 4月に亡くなったYさんの相続人全員とお会いした。Yさんが亡くなって長野で一人暮らす妻のRさん。子供たち二人は県外で居を構えている。この土曜日に納骨で長野に帰省した際、相続の件で事務所に来所してもらった。
 高齢になったRさんを思いやる二人の息子に初めてお会いして私は嬉しかった。それぞれが母親のRさんを大切にしている。反面県外で生活しているので、Rさんの傍にいることができない寂しさと申し訳なさが、Rさんに対しての一言一言にこもっていた。
 帰り際に、二人の息子は「相続の手続きをよろしくお願いします。」と頭を下げられた。
 「お任せください。」
 Rさんとのおつきあいが40年以上。Rさんは「まだ15年は頑張れる」という。Rさんが頑張る限り、私も頑張りたい。Rさんは私のことだけでなく私の家族のことまで気にかけてくれていた。これからは、私がRさんのことを見守っていく時になった。
 人生を重ねることの良さがどんどん身についてきて、このことを次世代に伝えていきたいと思う。