長野市やまざとビジネス支援補助金

 令和3年度「長野市やまざとビジネス支援補助金」の採択者である「Rondinella・(株)メゾンビー」の事業視察に行った。

「Rondinella・(株)メゾンビー」 は中山間地の有旅地区にある「信州産の食材で作るスイーツが堪能できるカフェ&パティスリー」として紹介されている。自社農園で採れたサンふじを中心としたさまざまな果実を使い、フランスで培った経験、知識を活かし田ケーキやパン。本格的なイタリアンカフェを楽しめる。

 現地従業員の雇用も行われ、食器も現地の窯で作ってもらったものを使用している。テラスからは長野市の絶景を眺望できるごちそう付き!平日にもかかわらず大勢の来店があり、まさにこの支援事業の目的を果たしている採択者であることを確認できて、審査員としても安心でした。

Rondinella・(株)メゾンビー

テラスからの眺望

阿部守一知事を囲む経済懇談会

 阿部知事との経済懇談会に出席した。阿部知事の決意として「確かな暮らしを守り抜く責任」と「真に豊かな社会をつくりたい」の2点を挙げていた。

 「確かな暮らし」については、県民と対話し、少子化問題や気候変動等を一緒になって考え解決していきたい。危機突破、責任をもって解決したいとのことである。

 「真に豊かな社会」については、賃金の足踏みが続いている、格差、貧困を解決するには、経済の発展が必要で産業政策に力を入れていくとのことであった。

 社会のゆとりが必要で、仕事後の地域や家族との団らんという時間的ゆとりとともに空間的なゆとり(街中の緑)も必要であると考えている。若い人たちや女性が夢をもって働ける環境にしていかなくてはならない、と強調したらした。質疑応答の時間がほとんどなかったのが残念でした。

男女共同参画白書

男女共同参画白書が発表になった。

「人生100年時代における結婚と家族~家族の姿の変化と課題にどう向き合うか~」がテーマになっている。家族の姿の変化等について、未婚割合の増加、共働き世帯の増加、単独世帯の割合の増加等の分析が行われ、結果「人生100年時代における男女共同参画の課題」が示されている。

 ・人生100年時代を迎え、日本の家族と人々の人生の姿は多様化し、昭和の時代から一変。もはや昭和ではない。
 ・今後、男女共同参画を進めるに当たっては、常にこのことを念頭におき、誰ひとり取り残さない社会の実現を目指すとともに、幅広い分野で制度・政策を点検し、見直していく必要がある。
 ・長い人生の中で経済的困窮に陥ることなく、尊厳と誇りをもって人生を送ることができるようにするために、次のような事項に優先的に対応すべき。
 1.女性が経済的自立できる環境整備
 2.世帯単位から個人単位での制度設計
 3.早期からの女性のキャリア教育
 4.柔軟な働き方を浸透させ、働き方をコロナ前に戻さない
 5.男性の人生も多様化していることを念頭においた政策

 特に上記1について、専業主婦を前提とする配偶者控除や厚生年金加入者の配偶者が保険料負担なしで年金を受け取れる「第3号被保険者制度」など各種制度を見直す必要があると提起している。

長野県経営者協会長野支部総会

 長野県経営者協会長野支部の総会が開催された。記念講演会として、荻原長野市長が登壇された。

 「国連で採択されたSDGsは人々と地球に利益をもたらすためのものであり、長野市に暮らす人々のためのもの」という前提での話であった。

 また、SDGsを基本に、日々の継続的な行動と具体的な行動計画のもと、長野市の持続可能性を強くする基盤づくりを進める、とのことである。「もっと強いまちになる。」の目標達成の具体的施策もお聞きした。

 SDGsの原則は「目標とターゲットがすべての国、すべての人々、及びすべての部分で満たされるよう、誰ひとり取り残さない」である。長野市の中山間地域の経済や生活をどう充実させていくかが、話の中で見えないのが残念であった。荻原市長は、32地区に分かれている各地区を訪問して懇談を実施したそうだ。そうした中での地域の人たちの想いをくみ取って、「強いまちになる」施策を中山間地にも行ってほしいと願っている。誰ひとり取り残さないということを・・・。

リフォーム後の事務所

 約2か月間のリフォームが終了して、元の事務所に戻った。新しいにおいがしてテンションが上がる。同時に相続支援センターも立ち上げ、新しい気持ちで次の節目を目指し再スタートした。

 職員も私の気持ちをよく理解してくれ、共に地域のためにやるべきことを継続していきたいと思っている。

長野県経営者協会総会

 長野県経営者協会の総会が開催された。コロナ感染対策を十分行ったうえでの開催である。碓井会長のご挨拶は、これからの長野県企業がどの方向を向いていかなくてはならないかの指針なると感じた。

 以下、碓井会長のご挨拶の要約。

 グローバル化から新しい価値が生まれ、豊かな生活になった。脱酸素を目指す社会に気を引き締め覚悟を決め世界のために何ができるか。長野県経済界が長野県のために、日本のために、世界のために活動していく動機付け、元気にする活力の牽引役に。私たち自身が主体的に活動し、覚悟を持つ。平和は自らの力で、そして自ら作り出していくのが大事だ。豊かさが、暮らし良さが世界の平和になっていくのだ。経営者の覚悟が必要である。

「経営者の覚悟」を改めて意識するようになった。

ご挨拶中の碓井会長。

5月半ば

 いつの間にか5月も半ば近くになってしまった。事務所の雨漏りがひどく、大々的なリフォームをする必要性があり、仮事務所へ引越ししたのが4月1日。予定では5月31日に元の事務所に戻る予定である。リフォーム中の事務所にある看板は取り外しをした。ご近所からや知人からはどうしちゃったのだろうという問い合わせが結構あった。その都度事情を説明。

 リフォーム中の事務所は建設用の囲いがなされていて、周りの人たちはどのように変わるのか期待しているかもしれない。しかし外観は全く変わらない。建設用の囲いが取れるのが楽しみだわ。その時の反応はいかに?

 仮事務所での仕事もあと3週間ぐらい。結構快適に仕事ができている。引越と同時に相続支援センターも立ち上げることになっている。1年中で一番忙しい5月に、新事務所や新事業の準備をみんなが協力してくれて有難い。その気持ちは、ライス・ワークだとできないと思っている。

4月半ば

 あっという間に4月半ばになってしまった。新年度になって、いろんな機関の担当者の入れ替わりがあり、関係する方々がご挨拶に来てくださったりで半月があわただしく終わった。事務所の引っ越しもあったりでバタバタしたが、ようやく落ち着いて仕事に向かえるようになったかな。

 クライアントの後継者が確実に育ちつつあり、非常に嬉しく思っている。同時に自分の事業承継も始まった。事務所の職員も、後継者候補者を暖かく受け入れてくれて感謝だ。長い税理士人生の集大成として数多くの後継者を育て上げ、最後に税理士人生に乾杯したいと思っている。

 時代は変わった。自分も変わって行かなくてはならない。今私の手元には、「ザ・ラストマン」(川村隆氏著)という1冊の本がある。何回も読み返した。時代が変わったからこそ、この本に書かれ冷る精神を、私は守って行きたいと思っている。

 クライアントや育成中のクライアントの後継者、事務所職員にもこの本を紹介した。その本を手に取ってみるのは自由だが、早速に購読したことを知ると嬉しいものだよね。地銀の支店長はすぐにとりつき、その後お会いしたときにその話になったのは本当に嬉しかった。

これからの人生も、どん欲に生きていきたいと思っている。

三連休

 今年も確定申告時期が終了した。毎日遅くまで残業してもらい、職員も疲れただろう。14日から電子申告ができなくなった時には慌てたけれど・・・ね。

 そして迎えた三連休。みんな疲れをいやして思い思いの時間を過ごしているだろう。私はというと、特に予定もないので持て余してしまう。それでも初日は残雪期の登山を楽しみ、2日目は25年以上お付き合いのあった方のご葬儀に出席し、3日目の今日はwebセミナーで1日が終わった。

 税務研究会の「図解でわかるインボイス制度」のセミナーは、非常に分かりやすい。そしてあと1年半でスタートするインボイス制度に対して、今からどのような準備をすればいいかの説明もあり、すごく実践的だ。そして受講料は無料。

 まあ~充実した三連休でしたかしら・・・!

中部地区(愛知・岐阜・三重・富山・石川・福井・滋賀・長野)の企業倒産動向

 2022年2月度の中部地区の企業倒産動向が発表になった。

 東京商工リサーとによると、2月度における倒産件数は61件(うち長野は3件)で、コロナ関連倒産割合は36.1%とのことである。主な大型倒産は、業種として、特別養護老人ホーム経営、電子部品・半導体設計開発、飲食店経営となっている。

 現状は、コロナ第6波の懸念よりも資材の不足・江東の影響が大きく、この傾向は収束の見通しが立っていない。新たな業況圧迫の要因ともなっているのだ。資材の不足・口頭による「息切れ倒産」の懸念が強まり、製造業や卸売業は警戒が必要とのこと。

 またウクライナ・ロシア紛争以降、強気の相場が維持できなくなってきた折、為替動向の影響が大きい。

 長野県内の2月度の企業倒産は、建設業1件、製造業1件、飲食業1件であり、倒産主因としては、販売不振2件と設備投資過大1件となっている。