自分の税理士人生集大成として、クライアントの事業承継のサポートに力を入れている。年に2回ぐらいの勉強会を行っており、今回は、農林中央金庫の島田長野県担当部長から「明るい職場づくりに向けて~Z世代の価値観とは?~」という演題での講義をいただいた。
X世代は60歳~44歳、Y世代は44歳~29歳、Z世代は29歳以下に分けられる。60歳超の人を新人類と、参加したメンバーは言っていた(笑)。参加メンバーのかつての経営者または現経営者にあたる人たちだ。
厚生労働省がまとめた2023年若年者雇用実態調査によると、若年社員のうち「転職したい」と答えた人は31.2%。性別で、男性は「思っている」が27.7%、女性が「思っている」が35.1%。年齢階層別ではZ世代が35.0%であった。
島田氏によると、Z世代の価値観は ①デジタル ②社会動向 ③経済動向 が大いに影響しているとのことで、
・働く目標・・・仕事を通じた社会への貢献
・働く組織・・・フラット組織、競争よりチームで助け合い、協力
・働く意識・・・ワークライフバランス、ウェルビーング
を求めていて、X世代や新人類(60歳超)の生きてきた価値観と様変わりしている。
厚労省の調査結果でも、転職したい理由は「賃金の良い条件に変わりたい」が59.9%、「労働時間・休日・休暇の条件が良い会社に変わりたい」が50.0%となっている。
また雇用形態別の満足度として、正社員は「雇用の安定性」66.4ポイント、「職場の人間関係、コミュニケーション」57.3ポイント、「仕事の内容・やりがい」55.2ポイント。正社員以外は「仕事の内容・やりがい」が59.9ポイントだった。
今春、新卒者が入社してくる。今回の研修が、明るい職場づくりに向けた方向性を見定める一つの参考になればいいなと思っている。