長野県経営者協会と連合長野との懇談会

 長野県経営者協会と連合長野の懇談会が開催された。今回は、三浦労働局長から、長野県内の雇用・失業情勢、雇用・労働分野における各種支援・推進策についての話をお聞きし、意見交換が行われた。

 長野県内の雇用状況については、いまだに人手不足が続いており、個人的には、肌感覚であるが副業・兼業を行っている労働者が増えてきているようだ。副業者を受けいれる企業側の労働者に対する認識・知識が乏しいような感じも受けている。

 長野県において副業者がどのくらいの割合でいるのかを質問したが、把握はしていなかった。

 企業によっては、副業を全面禁止しているところもある。この懇談会に出席した労働組合が所属する企業も全面禁止状態だと言っていた。(本来は全面禁止はできないはずだけれど・・・)

 労働者側に立てば、収入が少なく、その不足分を副業で賄いたいという希望が多いが、組合で掛け合っても進展しない状況ということも聞いた。

 企業は人件費をコストととらえてはいけない。三浦労働局長の演題にもあったように「安心して働ける信州のために」経営者は考えていかなくてはならない。

 もう一つ、女性の活躍推進の中で、「えるぼし、プラチナえるぼし認定」と「くるみん、プラチナくるみん認定」の話があった。県内においてはえるぼし認定件数は28社、プラチナえるぼし認定件数は0社。またくるみん認定件数は84社、プラチナくるみん認定件数は17社である。

 この件についてもひとこと言わせてもらった。「えるぼし」も「くるみん」も女性活躍がしやすいように設けた制度とはいえ、大企業、中堅企業のための制度になっている。税制でもこれらの認定を受けると優遇される。中小企業が取り組みやすい制度設計をするべきだと以前から感じていた。この認定制度からして、ますます格差が拡大する一つの要因にもなっていると私は感じているのだ。

 普段から感じていることを発言してきた。もっと中小零細企業のことも視野に入れた制度になっていかないかなあ~と、常日頃考えている。