信州日経懇話会の今月例会講演会は、株式会社エラン・代表取締役会長CEO 櫻井英治氏が「エラン29年の軌跡」という演題で講演してくださった。
起業の舞台裏から事業成長期、成長拡大期に何があったかも含めての、非常に刺激になる内容であった。最後の「経営者に伝えたい6つのこと」については、自分自身のこれからの気持ちの向け方に変化が生じたと思う。
1 ビジョンや夢を語り将来をイメージする
2 金銭的自由を手に入れ新たな挑戦を
3 現状不満足の心で地震と会社の成長を止めない・・・止めると不平不満が出てくる。現状を満足しない組織づくり
4 社員にインセンティブで夢を共有する・・・持株会など
5 自身の常識は非常識、日本の常識は非常識
6 緊張の汗をかかなくなったら交代
自分がワクワクする計画でないと、投資家もワクワクしない。この一言は印象に残った。上場していない企業にとっても、組織のトップがワクワクするような計画でないと、そこで働く社員もワクワク感はないだろう。
創成期においては、諦めない気持ち、どうすれば成功するかの一点集中突破、本気で打ち込み周囲の協力を得ること。
成長期においては、ビジネス本来の目的の共有、ライバルや取引先の分類、外的要因の分析が必要。
拡大期においては、揺るがない組織づくり、信用と情報を使った拡大戦略、中長期戦略の策定・次なる成長の種まきをしていく。
最後の質疑応答で、少し前にスタートさせた事業について質問をさせてもらった。遺言代用信託のことである。
エランは取引先が病院や介護施設が中心である。対象となる人たちには「困ったらエランに相談」と周知しているそうで、そのような関係から遺言代用信託の取り扱いを行っているとのことであった。