信州日経懇話会第7回例会が開催された。今回の講演会は、合同会社エネルギー経済社会研究所・代表松尾豪氏による『脱炭素社会のカギ「水素」の可能性』という演題での講和であった。
1 日本の排出量の現状・水素の役割
2 水素転換に向けた道筋
3 移行燃料としての天然ガス市場
と大きく3つのテーマで話をしてくださった。
クリーン水素は3つに分類される。ブルー水素、グリーン水素、ピンク水素だ。ブルー水素は天然ガス・石炭が原料となる。グリーン水素は水や再生エネ由来の電気を電解法で製造したもの、ピンクは水・原子力発電由来の電気を電解法で製造したものということも初めて知った。
ブルー水素の場合CCSとの組み合わせが必要ということだったので、日本におけるCCSの取り組みはどこまで進んでいるのか、またLNG発電所との関係を質問してみた。6月に苫小牧のCCSの視察を控えているということもあって。
松尾氏の回答は、苫小牧に施設があるが最終的には海外に持っていくしかないということであった。
脱炭素を見据えたうえでの取り組みが非常に興味深かった。