東京大学社会学科科学研究所の水町教授から「新しい時代の働き方と労働法改革の方向性」という演題での講義を受けた。労働法改革の背景から始まり近時の労働法改革の動きに関する内容である。
「2024年問題」もあと数日でスタートする。関係する3業種は、事務所のクライアントでもある。どのように対応していけばいいかの内容もあり、大変具体的で勉強になった。
自動車運転業務に関して、長野市内においては、タクシーの早朝予約は受け付けない、日曜日のバス全面運休という事態になっている。一般生活に支障きたす状態だ。水町氏は賃金を上げないと人出不測のままでこの状態が続くだろうという。
企業は、安い非正規社員に頼り、賃金が上がりづらい構造になってしまっているのが問題だと指摘していた。結果、外国人労働者にとっても日本で働く魅力が低下しているそうだ。
雇用保険改正法の内容の中で、個人に対する教育訓練やリ・スキリングによる支援が充実した。まさに「人への投資」の強化だ。企業側はうかうかしていられない、というのが個人的感想。
最後の「これからの企業経営において大切になる視点」は、真剣になって取り組んでいかないと企業は淘汰されるという危機感が募った。
あっという間の充実した研修であった。