「中部経済連合会なでしこの会」と「長野県経営者協会女性委員会」との懇談会

 中経連「中部の魅力を語るなでしこの会」との初の懇談会が開催された。私にとっては、昨年度の「中部のイイトコ再発見 女性リーダーが語る魅力」のセッションにWebで参加したことが「なでしこの会」との出会いであった。 

 それから1年後に懇談会が実現できたことに感慨深い。

 経協女性委員会の活動報告、なでしこの会の活動報告を行った後に自由な意見交換がなされた。「働きやすさ」に関して、「なでしこの会」から出された次の3点に話題が集中した。

  ① 制度について

  ② 環境とマインド

  ③ 管理職

 まず①制度については、制度があるのに使いづらい。こうやったら制度を使いやすくなったという事例もあり、私がかかわっている「長野県少子化・人口減少対策戦略方針(案)」に織り込まれている制度の利用は机上の空論感がさらに増してしまった。男性育休取得率が90%近い企業のケースとして、配偶者の妊娠が分かった時点で、上司に報告。出産までの時間をかけて育休を取る調整を図っていく。『育チャレ』という名称でやっている。いい勉強。

 ②の環境とマインドについて、女性管理職第1号の立場になると「失敗できない」という気持ちが先立ち引き受け手がない。しかし「いやいやどんどん失敗してもらいたい。後に続くことが大切」というマインドを育てることが大切。

 ③の管理職になりたくない人が男女問わず増えているという課題。これは責任を取りたくないという気持ち以上に、現在の忙しい上司の姿を見ている。つまりこんなに忙しい上司のようにはなりたくない、という気持ちがあり、長時間の働きを評価する会社にはいたくない。実力を認められる会社で働きたいと考えている若者が多い。上司のマネジメント力が必要で、上司が一緒に責任を取るという寄り添いがあって、管理職になる決心に近づいていく。

 非常に刺激的であった。