消費税インボイス制度がスタートして2ヶ月が終了する。あるところの調査によると、請求者関連業務に携わる担当者1000人にアンケート調査をした結果が発表になった。
1 インボイス制度開始後に増えた業務として
(1)適格請求書かどうかの確認・・・50.2%
(2)不備があった場合の修正対応・・・35.2%
(3)取引先とのやり取り・・・26.2%
2 インボイス制度対応で感じた具体的な業務課題
(1)業務負担の増大・・・39.2%
(2)社内で混乱が生じた・・・28.6%
(3)他業務への影響・・・24.8%
(4)受領したのが適格請求書でなかった・・・24.4%
(5)適格請求書かどうかの判断が困難・・・21.8%
実際に、受け取った請求書に記載されている登録番号を確認したら、登録事業者になっていないことが発覚したケースもある。請求書を受け取って、登録番号が記載されていても1枚1枚確認するだけでも大変である。登録事業者でないにもかかわらず発行した適格請求書を受け取っていたら、取引先に確認する作業もある。そうしたことも含め業務時間が1人平均12時間増えたそうだ。
事務所にもいろんな問い合わせがあり都度対応しているが、インボイス制度の導入目的とそれに伴う弊害をどのように捉えたらいいのか・・・。企業にとっても1人12時間の超過手当を支給する中小企業は大変である。