長野県経営者協会・女性委員会の事業である「碓井会長を囲む懇談会」が開催された。
コロナが落ち着いて、碓井会長はあちらこちらの海外視察に出かけ、その視察先の現状を中心にお話しいただいた。アメリカ、ベトナム、シンガポール、中国、ドバイ、タンザニア、ケニア、アムステルダム等の産業や女性活躍と経済など、日本の状況と比較しての内容であった。その中で印象に残ったこと。
1 日本の成長できない一つの要因に、新しい社会、価値を作り出す活動が遅れている。女性活躍の社会づくりが大切である。
2 一つのことを突き詰めていくと、今までと違った世界が出来上がる。新しい価値が生み出される。仕事のやり方、技術のやり方を変えていくことが大切。
3 一人一人が会社を代表している。決断、俊敏な活動、考え方が重要。
4 自分自身の能力を疑う謙虚さが必要。そうすると、正しい決断が瞬時にできるようになる。自分自身が進むべき信念をもって、常に前向きに。
5 企業にとっての社会貢献は、その地域で働いて行ける職場を作ること。生活基盤を作ることになる。
来年度から障害者の法定雇用率が引き上げられる。現在もそうだが、未達成の場合には障害者雇用納付金を納めることとなる。障害者を雇用している企業の職場は、その障害者が働きやすい環境となっているだろうか。義務だから雇用しているだけでは意味がないと思う。障害者の就労支援をしている企業も、今回の懇談会に参加した。
会長の言葉から、企業の社会貢献としての職場つくりを改めて考えた。
事務所も新しい形を形成する時期を迎えている。みんなが安心して働ける環境も含めてである。経営者として、たくさんのことを決断し実行していかなければならない。新しい価値を生み出すことを追求し、職員一人一人が事務所を代表しているということを意識してもらうためにも、経営者として覚悟を持って決断し、実行していかなくてはならないと、改めて自分に言い聞かせた。
今の事務所があるのは、みんなが支えてくれたから、頑張ってくれたからということを忘れてはならない。どこの企業も同じだと思う。クライアントの経営者と話をしていると、みんなが「社員の働きのおかげ」という。そう口にする経営者の会社は、業績もよく、社会的に存在価値のある企業である。
たくさんの企業とお付き合いをさせてもらっているが、今後、いろんな形の社会貢献を一緒に進められたらいいと思う。