私には40年以上お付き合いのある二人のREIKOさんがいる。二人とも80歳近くになる女性だ。
二人とも配偶者をなくし、介護付きマンションに入居している。定期的に声がけをしたり、訪問したりしておしゃべりをする時間を設けているが、この二人の人生と自分の税理士人生が重なっていることに感慨深い。
税理士としてスタートすると同時に、この二人とのかかわりを持つようになった。お互いに、プライベートのことも含めて大きな変化があるごとに喜んだり涙を一緒に流したりしてきた。スタートは税理士としてであったが、その後は親しい個人として一緒に歩んできた部分が大きいと思っている。
久しぶりに一人のREIKOさんにお会いしてきた。お互いに顔を見たとたんに涙ボロボロ。思わず手も握りしめ、REIKOさんの手の力強さに、元気に生活していると感じ安心した。REIKOさんの今後のことも含めていろんな話をしてきたが、「子供たちが今後仲良く生活していってもらうのが一番の望み」と何度も口にしていた。
クライアントの関係から始まって、いつしか女性同士のお互いに大きな存在になっていた関係。後見人になっているわけではないが、義務ではなく、ずっと見守っていたい存在になっている。もしかしたら、これが女性税理士としての強みかもしれない。
REOKOさんと次回の訪問を約束して立ち去るときに、涙流しながら「また来てね。」と何度も言っていた姿がちょっと切なかった。