働き方改革関連法のの影響を踏まえて、「労働基準監督署の臨検監督」についてのセミナーに参加した。講義は3部門に分かれ、
1 臨検の概要
2 是正勧告の事例
3 課題・最近の動向
という内容で斉藤社会保険労務士からの説明があった。非常に勉強になったし、普段から労働に関して注意すべきことも明確になった。
臨検の依頼状が来たら、監督官が来る前に行うべき臨検に対する準備、臨検当日の対応から報告までの流れ等についての内容は、まだ経験したことがないだけに学ぶことが多かった。是正勧告書と指導票の違いの説明もあり、要するに臨検があっても是正勧告をされない等普段から社員のためにきちんと法令を守っていることが大切と再認識した。ちなみに、是正勧告書は法違反の是正を目的とするものであり、指導票は法違反とまでは言えないものの、改善すべき事項がある場合に用いられるものだそうだ。
長野労働基準監督署内の臨検の実績は、企業規模別だと従業員が300人以上が23.5%、従業員が10~29人が22.4%の割合で、事業場(各支店・営業所等)規模別だと1~9人が37.2%、10~29人が36.1%となっているとのことだった。
臨検監督の事例も何件か説明いただいたが、結果、何を気を付けなくてはいけないかも理解できた。
労働基準監督官の50%が「指摘事項が是正・改善されず苦労している」という悩みを持っているそうです。