毎年秋に開催される長野優法会主催の講演会。今回は、川口長野税務署長の「徴収事務について」という演題での講演と松下八十二銀行頭取の「私にとっての温故知新」という演題での講演があった。
「徴収事務について」は、普段なかなか聞くことができない内容で興味深かった。新規発生滞納は消費税(地方消費税のぞく)は57.3%、申告所得税が25.8%で、滞納合計額は722億円となっている。滞納整理の基本姿勢として、 「滞納となった国税については、期限内に国税の納付を行っている大多数の納税者との間の公平性を確保する観点から、早期着手・早期保全に努めるとともに、基本方針のもと、滞納の整理促進に取り組む。」
そして基本方針とは、
1 滞納整理は、滞納者個々の実情に即しつつ適切に対応
2 大口・悪質滞納事案に対する厳正かつ毅然とした対応
3 処理困難事案に対する組織的な対応
4 消費税滞納事案の確実な処理
期限内に国税の納付を行っている大多数の納税者との間の公平性を確保する観点 は確かに大事だわ。