三国山を起点として長野県から埼玉県と群馬県の県境尾根を歩き続けている。埼玉県境は終了し群馬県境を歩き始めた。
三国峠に通じる林道途中から尾根に取り付き、前回登り上げたところから群馬県境のショナミの頭(高天原山)まで歩き、そこから先の群馬県境はのちに歩くことにして、西尾根を天狗山までつなぐことにした。距離からして、途中のオソネまで行くのが精一杯だろう。オソネあたりから適当にゴルフ場に下ればいい・・という今回の計画。まあ~上手くいったというところである。
三国山からショナミの頭に続く群馬県境の途中に舟窪と名付けられたピークがある。ここへは長戸沢を経由して登ってくるルートがあるらしい。地図で確認すると、途中まで登山道が示されていた。
いくつかのアップダウンを繰り返しショナミの頭に着く。あまり眺望はよくないが、南方面の山々が木々の間から見えた。ユノマノ頭やハタクボの頭が確認できたのが嬉しい。
南川金一氏は南相木ダムの奥三川湖の東末端からショナミの頭に登り、ここから東沢ノ頭まで歩いている。南川氏の足跡を一部たどることだけでワクワクだ。気持ちのいい川上村と南相木村の境界尾根歩き。北方眼下にはダム湖が大きく見えている。奥三川湖である。そびえたつのは群馬県境の山々。大蛇倉山と石仏だと思う。御座山は分かりやすい。今年中にはピークを踏む予定。
南川氏が到達した1933m標高点の東沢ノ頭は岩峰上であった。素晴らしい眺望が待っていてくれた。北は御座山から大蛇倉山に続く稜線が、西には八ヶ岳が、南には金峰山から東梓までよく見えた。南川氏はここからダム湖に向かって降りている。私にとっては、ここまでで今日の予定の半分。暖かい日差しの下でのビールタイムを過ごした後に先に進んで行く。
ここからも歩きやすそうな尾根が続いている。いくつかの岩稜を越してオソネに到着した。点名・秋山。眺望なし。時間が刻々と過ぎていく。オソネからゴルフ場へ下るにはちょっと厄介そうだ。次の1773mピークまで行けば、ゴルフ場に比較的近い。ここからは時間との競争となった。幸いにして天気がいいから気は楽だ。いくつかのアップダウンを繰り返し、1773mを過ぎた鞍部から一気にゴルフ場を目指して下った。
ゴルフ場から駐車場所までの車道歩きが今日の核心部だったかもしれない。
長い距離を歩き通した自己満足に浸りながら長野へ戻ってきた。今日も満足、満足。
三国峠に通じる林道の途中から尾根に取り付く。藪がなくて歩きやすい。
三国山から長野県と群馬県境の尾根に出た。前回歩いたところから新しい線引きが始まる。まずは舟窪目指して歩いていく。岩稜が現れた。
舟窪に到着。登山道の標識にびっくり。北から上がってくる登山道は長戸沢経由らしい。
ガンガン進んでショナミの頭。点名は「蟻ヶ峰」で、南川氏は「続・山頂渉猟」の「蟻ヶ峰」の項で書かれている。南川氏は、『長野県町村誌』の梓山村の項に「所並山(しょなみやま)~本村より丑の方にあり。嶺上にて三分し、南東は本村に属し~~西は秋山村に属し、北は南相木村に属す。」という記述に触れている。ショナミノ頭は所並山から来たことなのか!昭文社の地図には、ショナミの頭、神立山、高天原山、蟻ヶ峰が列記されている理由が分かった。
ショナミの頭から少し先に進むと、眼下に南相木の奥三川湖が見えてきた。
東沢ノ頭からの眺望。八ヶ岳とその手前に男山(右)と天狗山(左)。
三国山に続く稜線。真ん中にちょこっと見えるのは弁慶岩か梓白岩か?
素晴らしい眺望に、山名の確認で自信が付く。2021年に2021mピークを登った。
1907mピークの空。オソネまではまだ距離がある。天気がいいから気は楽だけどね。
オソネからゴルフ場へ下るには遠すぎるので、1773mピークまで行くことにした。1773mピークの先の鞍部から一気にゴルフ場へ。クローズしてしまったゴルフ場が何となく寂し気。振り返ると降りてきた尾根がよく見えた。