小沢峰(鬼無里)

 昭文社の山と高原地図「妙高・戸隠・雨飾」に載っている山で登っていない山は数えるほどになった。登山道のない山や三角点も含めてだ。その未踏の山に小沢峰(1156.8m)があった。裾花水芭蕉苑に続く裾花川左岸にある1156.8mのピークだ。登山道はない。
 裾花川を左岸に渡る小沢橋に駐車をして尾根に取り付いだ。
 今回は、ハーネスを着装し50mロープも持参。礫岩の壁が何ケ所かあり、ちょっと技術を要するかもしれないので。
 取り次付いた尾根もかなり急登で、いきなり緊張を強いられた。尾根に乗っかり少し進むと礫岩の壁が出現。ルンぜは崩れており登れない。直登も無理。西側に回り込んでみると崩れ落ちている壁が。ロープで確保をして慎重に通過するが、ここが一番の核心部だった。
 再度尾根に登り上げる。久々のロープワークだ。
 ほっと一息。タチツボスミレが気持ちを落ち着かせてくれる。
 さあ~先に進もう。
 やがて現れた崩落地。その上をそ~と伝う。1110mのピークを目指しガンガン行くが、礫岩25mほどのリッジが現れ再び核心部。ここは西側を巻く。そしてここから1110mピークへ直登。これで核心部は終了した。
 1110mピークではイワウチワの群生が出迎えてくれた。ここでもホット一息。しばしイワウチワの花と対話をして先に進む。
 ここからは難しいところはないはず。
 重たい50mロープを残置して先に進むと約20分ほどで山頂に到着した。
 堂津岳と合ノ峰が素晴らしい。戸隠連峰の本院岳のピークや高妻山と乙妻山も輝いていて、苦労して小沢峰まで来た甲斐があったものである。
 ピリッとちょっと辛い山。下山は、核心部で3回の懸垂下降をした。
 満足満足でした。

 

2020年5月2日 ルート図

 

小沢橋へ向かう途中での東山と無名峰。

 

小沢橋へ駐車して尾根に取り付く。かなりの急登。

 

今回のルート1番の核心部。ロープで確保して進む。

 

西側に見える素晴らしい姿。黒鼻山を登った時のことも思い出す。

 

第2の核心部の崩落地。慎重に進む。

 

1110mピークでのイワウチワの群生。

 

イワウチワ

 

ここからは簡単。気持ちのいい尾根を登って行く。小沢峰のピークが見えた。

 

約20分ぐらいで小沢峰に到着した。三角点み~け!

 

いつもの儀式。

 

山頂から堂津岳合ノ峰

 

堂津岳

 

本院岳も西から見るとこんな感じ。

 

下山途中に見つけたコブシ。

 

下山の崩落地。この上を歩くのが怖い。

 

核心部の下山は懸垂下降で。快適!

 

3回目の懸垂下降で終了。