サンアントニオ Mission Trail

 サンアントニオは今日で最後。一番の目的のMission Trailを、最後の日にとっておいた。
 ダウンタウンの南のミッションロードには4つのミッション(伝道所)が存する。
 ダウンタウンにあるアラモ砦(伝道所)をスタートに、Mission Concepcion(ミッション・コンセプシオン)、Mission San Jose(ミッション・サンノゼ)、Mission San Juan Capistrano(ミッション・サンファン・カピストラノ)、Mission San Francisco de la Espada(ミッション・サンフランシスコ・デ・ラ・エスパダ)が存在してる。
 直線距離にしてアラモから10.3マイル。リバーウォークを利用してホテルから約25キロを歩くことにした。バスが通っているのだが、バスは帰りに利用する予定。

 朝9時にホテルを出発。
 まずは初日に行ったアラモ伝道所までいきミッショントレイル開始。基本的には、リバーウォークを利用し、まずはMission Concepcion(ミッション・コンセプシオン)を目指しどんどん南下していく。
 昨日行ったKing William Historic Distristrictを通り過ぎ、いよいよ未踏の地域に入る。

 

リバーウォークにはこうした目印が。実に楽しくなる。

 

途中貨物列車が走っているのが見えた。汽笛も聞こえる。

 

アラモ砦から約1時間。いよいよMission Concepcion(ミッション・コンセプシオン)に近づいてきた。

 

 地元先住民のキリスト教化が図られたこの地域、農場や牧場、水利システムなども建設され、土地の開拓も同時に推進されました。水車によって小麦も粉にしたようだ。

 

当時の水車小屋。小麦を挽いた。

 

時々リバーウォークを外れミッションロードを行くようになる。ミッションロードには、このような柱が建てられている。

 

アラモ砦から歩きだして1.5時間。Mission Concepcion(ミッション・コンセプシオン)に到着した。

 

Mission Concepcion(ミッション・コンセプシオン)は、当時の姿をとどめていて、アメリカ最古の教会だ。2本の鐘楼が印象的。

 

フランシスコ会修道士によって1731年に建設され、1835年には、この伝道所のすぐ近くでテキサス独立戦争における戦闘の1つコンセプシオンの戦いがあったとのこと。

 

色彩豊かだったらしく、教会の壁にはうっすらとフラスコ画が残されている。

 

修道院の壁にもフラスコ画。

 

聖堂の祭壇。今でも日曜日には礼拝が行われている。

 

小祭壇もあった。

 

次に向かうのはMission San Jose(ミッション・サンノゼ)。

リバーウォークをどんどん進む。約1時間歩き続けた。

 

Mission San Jose(ミッション・サンノゼ)

 

1700年代にスペインの宣教師がアメリカン・インディアンに布教活動を行うために建設したもので、当時の面影を残すスペイン風教会。

 

礼拝堂の祭壇。

 

教会を外壁が取り囲んでおり、外壁の部分は改宗された数百人のネイティブ・ アメリカン・インディアンの住居であった。

 

修道院部分。

 

 ミッションロードは、道路も何もない森を切り開いてインディアンたちに石を運ばせ建物を作っていった道らしい。

 

Mission San Jose(ミッション・サンノゼ)には、美しいバラ窓がある。

 

次に目指すはMission San Juan Capistrano(ミッション・サンファン・カピストラノ)。再びリバーウォークに入る。

 

約1時間歩いた。ここまで来るとMission San Juan Capistrano(ミッション・サンファン・カピストラノ)はすぐそこだ。

 

ここから歩いて約5分。

 

Mission San Juan Capistrano(ミッション・サンファン・カピストラノ)

 

小さな礼拝堂。

 

小さな祭壇。

 

 Mission San Juan Capistrano(ミッション・サンファン・カピストラノ)は1716年にテキサス州東部で建設されたものの、1731年にサンアントニオに移転された。1756年に石造りの教会、修道院、穀倉が完成し、より大きな教会の建設が始まったが、人口が減少した結果、半分が完成したときに放棄されている。

 

未完成の礼拝堂跡。

 

最後のMission San Francisco de la Espada(ミッション・サンフランシスコ・デ・ラ・エスパダ)を目指す。リバーウォークには、多分アラモの砦からだと思うが、距離が示されている。ここで10マイル。

 

約35分ぐらいでMission San Francisco de la Espada(ミッション・サンフランシスコ・デ・ラ・エスパダ)の入り口に到着した。このようなオブジェが!

 

Mission San Francisco de la Espada(ミッション・サンフランシスコ・デ・ラ・エスパダ)はサン・アントニオ川の西岸に存している。ここでは技術が重要視され、織物、鍛冶、大工、石工、レンガ工、レンガ造りなどが原住民に教えられたそうだ。

 

Mission San Francisco de la Espada(ミッション・サンフランシスコ・デ・ラ・エスパダ)

 

礼拝堂。今でも主日には礼拝が行われている。

 

 これでミッショントレイルはお終い。
 ミッションは、サン・アントニオの町の基礎を築き、サン・アントニオはテキサス南部有数の大都市に成長した。ずっと歩き続けながらアラモ砦を含む5つの伝道所を訪問できたことは本当に嬉しかった。多くの人は車で移動するが、私にとって歩き訪問できたことは修行でもあったと思う。

 帰りはバスを利用してアラモ砦まで戻った。

 

バス停。バスは40番のバスに乗る。

 

乗客は誰もいなかった。

 

アラモ砦から最後のリバーウォークを利用してホテルまで。きれいなバラが咲いていた。

 

 これでサンアントニオはお終い。明日は10:00のフライトでヒューストンへ移動。
 サンアントニオはきれいな街で気持ちが落ち着くところだった。道を行き交う人とは、必ず声を掛け合って、とてもフレンドリーな人たちが生活しているところ。 
 いい思いをたくさんした。