2019年中に山に登るのも僅かになった。
取りこぼしている山が多いが、それだけに今回は気になっていたルートに挑戦。甲斐駒ヶ岳から釜無山までの稜線をつなげることだ。甲斐駒ヶ岳から横岳を経由して2114ピークまではつながっている。そこから先は歯抜けになっていて、2189ピークから白岩岳を経由した点名東谷ノ頭までは歩いている。2114ピークと2189ピークの間がどうも気になって仕方ない。ならば今年中に片付けちゃうか!
戸台から点名戸台を経由して点名黒河内から目的の稜線に乗っかるルートで行くことにした。点名黒河内はすでに登っているので別ルートのほうが面白いだろうから。
戸台から入笠山へ抜ける林道の途中で車を止める予定であった。
ところが・・・。10月12日の台風で林道が通行止めになっているではないですか。ならば歩くしかない!約30分歩いて取り付く尾根の末端までやってきた。
尾根は小黒川の左岸。渡渉しなければならない。この時季に渡渉の覚悟はしてきたのだが、ちょっと気持ちが引ける。しかしやるしかない。素足での渡渉は頭の芯がしびれてしまった。第一難関突破、とはいえ下山時も渡渉が待ち構えている・・・のだ。
しっかりと支度をして点名戸台を目指して尾根に取り付いた。急斜面であるだけに、1382mの点名戸台には簡単に到着した。眺望なし。いつもの儀式をして先に進む。なんせ今日は長丁場だからね。
歩きやすい尾根が続く。南東には木々の間から仙丈ヶ岳と三ッ石山が。嬉しいねえ~。
点名黒河内に向かって高度を稼いでいくと素晴らしい山々の姿が待っていてくれた。
点名黒河内に到着。ここは2度目だ。前回行わなかった儀式をして横岳からの稜線を目指してガンガン登っていく。ここはすでに歩いている部分。横岳からの稜線に乗り上げた。ほとんど藪がなく歩きやすかった。
この地点から方向を北にとる。
ここからのルートが今日の目的だ。2189ピークまでは未踏で、この間の稜線をつなげるのだ。倒木がたくさんあり歩きづらい。寒さもかなり増している。持ってきたペットボトルの水はシャーベット状になってしまった。雪はところどころあるが問題ない。それより寒さとの戦いだ。
いくつかの小ピークを越えて2189mピークに到着した。目的は達成した。ここから尾根を下ろうかと思ったが、時間があるので白岩岳まで行くことにした。
それが正解だった。
白岩岳のシンボルである白岩が現れた。そのピークに取り付く。そこからの眺望も素晴らしかった。晴れていればもっといいのに・・・、なんて贅沢が心をかすめる。冷たい風に吹かれながらしばしその眺望を楽しむ。白岩岳の山頂へはほんの少し歩いて到着した。5分ぐらい歩いた鞍部から白岩谷に沿って下山開始。もうテープがたくさんついていて一般道だ。つまらない。
最後の核心である2度目の渡渉をして林道をひたすら歩いた。17:30に駐車場に到着。実に10時間の山歩きで楽しかった。
あと残すは、点名東谷ノ頭と釜無山の間だ。いつにしようか・・・。
ちなみに入笠山に続く林道は何か所も崩れ落ちていて、車が通行可能になるには何年もかかるだろう。
小黒川を渡渉して左岸へ。そこから尾根に取り付く。この渡渉は核心部。頭がしびれる。
横岳からの稜線に乗っかった。ここから北へ進路をとるが、倒木が多くてヨッコラショ!です。
尾根を外さずに2189mピークを目指す。途中で日向山(中央)が見えた。
そして編笠山。
オブジェから西方面。左に御嶽山右に乗鞍岳。曇っている冬空に溶け込んでしまった。中央に経ヶ岳。
仙丈ケ岳から派生する稜線上には地蔵岳。
真ん中に北岳、その右に間ノ岳。残念、空に溶け込んじゃってる。