9日間の夏休み中は結構ハードな沢登りを3回やったので今度は少し緩やかに・・・ということで、島々谷川の沢に行ってみることにした。
島々谷川の沢へはアプローチが長いことが難点。でも20年ぐらい前に島々から徳本峠越えをしたことを思い出しながら行ってみるのもいいか。
対象とした沢は、岩名留小屋手前約1キロのところの左岸に出合がある出シメ沢だ。記録が全くなくどうなんだろうか、と思いながらも長~い林道を3時間歩いた。
島々谷川の水量が多く水も濁っている。かなり多くの雨が降ったのだろう。島々谷川を左岸に渡渉できるだろうか・・・。不安を感じながら目的の出シノ沢の出合までやってきた。水量が多いだけでなく流れも激しい。水が濁っているから足元もおぼつかない。突然に腰ぐらいまでつかる所もある。いろんな箇所で1時間渡渉を試みたが難しかった。
せっかくここまで来たのに、ならば、右岸から流れ込んでいるワサビ沢を遡行しようと急遽目的地を変更した。
ワサビ沢を詰めると小嵩沢山(2387.2m)へつながる稜線に出ることができる。小嵩沢山を狙っている私としては、今回はワサビ沢の偵察もかねて遡行することにした。なんせゆるゆる遡行だから、行けるところまでにする。そして焚火をしてゆっくりと時間を過ごすのを目的に・・・。
ワサビ沢は全く難しい滝がなく気軽に遡行できる沢であった。遡行価値は低いかもしれないが、小嵩沢山を登るためのルートとして利用するには都合がいいだろう。ワサビ沢出合からは、標高差1100m登りあげねばならない。小嵩沢山のピークに立つには前泊の日帰りとなるだろう。その時のテン場も探しながら二俣まで遡行した。
焚火でモロコシやジャガイモ、ウィンナーを焼いてビールのお供とする。ア~幸せだ。
夏があっと今に過ぎ去った感があるが、まだまだ沢に行ける。今度はどこにしようかと考えながら飲むビールは、いつも通りおいしかった。フ・フ・フ!
スタート地点から3時間かかってやってきた出シノ沢。いい渓相をしている。あ~遡行してみたい。
出シノ沢出合で渡渉できるところはないかと約1時間試みたが諦めることになった。仕方がない。右岸から入り込んでいるワサビ沢に変更しよう。小嵩沢山の偵察もかねてゆるゆる遡行を開始した。
ワサビ沢は難しいところはない。二俣にやってきた。左俣へ入っていくと小嵩沢山に近いところの稜線に出るはず。