2000m以上の道のない山を目指して、今回は南アルプスの甲斐駒ヶ岳の西にある三ツ石山を登ることにした。
南アルプス林道の戸台大橋から入山するコース取りを研究。途中南アルプス林道を横切り三ツ石山へと続く尾根に取り付くのだ。
林道沿いはほとんどがゲジゲジマークになっているので、ゲジゲジマークが途切れているところが取り付き地点。偶然にも、その取り付き地点にテープがあった。後で分ったことだが、そこから取り付いた尾根の1372.8mの三角点には立派な雨量計測機が設置されていた。そのための巡視路になっているから・・・だと思う。
かすかな踏み跡をたどって1372.8mに。
緩い登りが続いて1808m地点まで楽勝。このまま山頂に到着しちゃうのか?ここまで眺望もないし・・・と思っていたら、急登が始まり、南に仙丈ヶ岳と地蔵岳、松峰の雄姿が突然現れた。
ここからが面白い。足場が悪い状態の岩場を登りあげ、最後の20分間はシラビソの藪をかきわけて山頂に到着した。
この山頂も眺望は全くない。でもこの山のピークに立つのは、数えるほどの登山者しかいないんだと思うと実に愉快になる。南川金一氏は1986年1月にこのピークに立っている。33年の年月が経過しても、ほとんどこの山も変わっていないだろう。
ゆっくりとランチビールを楽しみ下山に取り掛かった。
戸台大橋を渡ってすぐ左を入った。この先に廃屋になった作業小屋が2~3棟あり、そのための踏み跡が続いている。
南アルプス林道を横切り尾根に取り付く。1372.8m地点には雨量計測機が設置されていた。
木々の隙間から幕岩と点名黒河内。
このシラビソの藪の中を行く。どうコース取りしようか?ここからが面白かった。
下山は同じルートじゃつまらない。1380m地点から北の斜面を下る。ゲジゲジマークの間を目指して下っていたら、オダマキが咲いていた。