東谷頭(ひがしたにのかしら)

 南アルプスも気になるところだ。稜線を繋げるというのはなかなか難しいが、稜線上のピークを踏むということは可能だ。でも何となく稜線を繋げることに意欲を持っている。
 今回は南アルプスの北部釜無山から鋸岳の稜線上にある東谷頭のピークを踏んでみたいと思った。
 南川金一氏は釜無山の林道を利用して東谷頭に続く尾根に取り付いている。どうしようか迷ったが、戸台から小黒川沿いの林道を車で侵入し、笹ケ平沢を途中まで詰めるコース取りをした。
 
 白岩岳を登った時と同じ場所に車を止めて北に進む。
 左岸から入り込む笹ケ平沢が見えたところで、裸足になって小黒川を渡渉。雪解け水がかなり冷たい。
 笹ケ平沢沿いには廃道となっている道がうっすらと残っており、ラッキー。それでもルーファイは必要だった。
 1550mあたりから北の斜面に取り付く。かなり急斜面。1時間ほどで1870mから東谷頭に延びる尾根に乗っかった。ここかららは尾根を外さずに東谷頭を目指していけばいい。倒木が多くて歩きづらかった。
 スタートから約3.5時間で東谷頭に到着した。
 眺望はない。少し早めのランチビールを喉越しに!
 ここで南川氏に電話をした。南川氏はやっぱりすごい。東谷頭にいると話をしたら、すぐにいろんな情報をくださった。一つ一つの山を覚えているのだ。しばしおしゃべりができて嬉しかったなあ~。
 
 まだ予定の行程の半分に至っていない。
 稜線を繋げるために、東谷頭の最高地点を経由して白岩岳頂上直下を目指す。そこから白岩谷を下降する予定だ。白岩岳はすでに登頂済みだから今回は省略。

 先を急ぐ。
 東谷頭の最高地点に向かって稜線を歩いていくと、突然に素晴らしい眺望が開けた。甲斐駒ヶ岳と鋸岳。その手前に編笠山。北岳、間ノ岳、横岳、横岳峠、仙丈岳とすでに登った山々が待っていてくれた。
 嬉しいのは、編笠山を確認できたことだ。一つ一つが心に残っている。

 笹藪をかき分け東谷頭の最高地点2193mを踏む。ここに三角点はない。
 白岩山を目指し稜線を歩いて、アップダウンもあって、見覚えのある白岩沢下降地点に到着した。ここから一気に下へ下る。いや~、これが長かった。

 今回の山行でつながった稜線。後は釜無山~東谷頭、点名黒河内~白岩岳南2189m地点の稜線が未踏である。仙丈岳~入笠山間のピークはすべて踏んでいる。

 

2019年5発26日 ルート図

 

小黒川渡渉地点。裸足になって渡渉したが、その水の冷たさ。頭までしびれた。

 

笹ケ平沢

 

ニリンソウが咲いている。

 

ネコメノソウも。

 

見えてきた東谷頭。ほとんどの人が知らないだろう。私にはこだわりがあって・・。

 

東谷頭の最高地点。

 

東谷頭に到着。スタートから約3.5時間。

 

三角点。点名東谷頭。

 

いつもの儀式。

 

最高地点を目指して進んだら、突然に眺望が開けた。

 

素晴らしい。

 

すべて登った山々だ。

 

感動。

 

八ヶ岳も。

 

ハイキンポウゲが咲いている。

 

この先が東谷頭の最高地点。笹藪をかき分けていく。

 

東谷頭の最高地点でもいつもの儀式。

 

白岩岳頂上直下から急斜面を一気に下る。1.5時間かかった。白岩沢で水を一杯飲んだ。ふ~。

 

小黒川に出てここで渡渉。右岸にわたる。朝よりも水が冷たく感じる。一気に汗がひいてしまった。

 

最後に出会ったバイカウツギ。