今シーズンの沢納めは、また東又谷。今季4回目となる。行くたびに東又谷のいろんな姿に出会い、この地域にのめり込んでいく自分がいる。
東又谷の主(あるじ)二人の知り合いになれ、秘密(?)のBCで一夜を明かす楽しみも経験している。東又谷の主はムカイさんとキタガワさんで、今回はサンナビキ山までピストンをしてサンナビキ山のプレート設置と三角点にタッチしてきた超ベテランさんだ。前回の滝倉山までのコースもこのお二人にレクチャーをいただいている。
天気の関係で初日はBCまで。ここで再開した二人と大宴会をして一夜を過ごした。皆で花火までやった。雨がいつの間にか上がり、就寝時には満天の星。翌日の天気は約束されている・・!
また来年!と二人に別れを告げ、東又谷の遡行開始。
青空に紅葉が映え気持ちがいい。水は冷たくない。心は温かい。前日までの雨で水量が多く遡行は難しく感じた。いつもより時間がかかる。今回も三階棚滝は巻。残地ロープが新しくなっていたのには有り難かった。
こんなに素晴らしいい紅葉の中を遡行することができるなんて・・・。
一歩一歩が楽しい。
弁ノ寺谷を左岸に見送ると更に楽しい走行が続く。
作之丞谷出合で二分される谷を右に進む。本谷だ。やがて左岸から小清水が流れ込み、毛勝山の北西尾根に詰めるルートを目視で偵察。やれるんじゃない?
東又谷は大清水と名を変えるところでもある平杭谷と貫ノ寺谷の出合に来た。この大清水を遡行した時のことを思い出す。
www.archelirion.jp/otto/2016/07/26/片貝川東毛勝山/
今日の目的は貫ノ寺谷。どんなだろう。登りやすい小滝が続く。スイスイと進むことができた。楽勝?と思ったら、右に大きく沢は曲がり込んだところに、見事なゴルジュと20mの滝が現れた。清廉された滝。滝つぼまでも美しく見とれてしまった。この滝に出会った人はいないかもしれない。
私は秘かに「貫ノ寺滝」と命名した。
時間的なこともあってここで終了。ゴルジュを巻くには登攀道具が必要だったし・・・。
こうして秋の一日。満たされた東又谷の遡行は本当に楽しかった。
東又谷に入渓。いつものところの様子。BCはここから約30分。
遠くに毛勝山。すっかり秋で紅葉も美しいい。1週間でずいぶん紅葉が進んだ。
大清水。東又本谷はここから大清水と名を変える。初めて東又谷からこの大清水を遡行した時のことを思い出す。
大清水と名を変える出合で、平杭谷と貫ノ寺谷が右岸から入っている。貫ノ寺谷。
ずんずん進んでいき、右に大きくカーブしたところでゴルジュ。ゴルジュの中にスラブ滝があった。貫ノ寺滝。
素晴らしい晩秋の1日。ここは間もなく雪がやってくる・・・。来年も通い詰めたい。