2018年6月4日
今日はシントラとロカ岬に行く予定であった。そのために早起きをして鉄道のロシオ駅に向かった。やっとの思いでシントラまでのチケットを購入。
しかしである。
電光掲示板に乗車ホームの表示があったにもかかわらず、改札がクローズ。改札の前にはポリスが立っている???
ナニナニナニ?
鉄道はストライキで1日中運休だって。シントラに行けないじゃん。
出鼻をくじかれてしまって、一気にテンションが下がってしまった。
ホテルに戻って仕切り直し。
6日に行く予定であったベルンに行くことにした。フィゲイラ広場から市電に乗ろうとしたら、これまた動かず、市電の運転手が「714番のバスに乗って行け」という。
まあ~朝からいろんなことのアクシデント。こういったことがあるから個人旅行は楽しいんだけどね。
714番バスに乗ること約40分。ベレンに到着。ベレンでの降車も分からなくて、乗客に教えてもらった。「ベレン、ベレン」いや~実に愉快。
ベレンでの目的はジェロニモス修道院とベレンの塔だ。しかし悲しいかな。予定を変更してのベルンであったので、今日は月曜日という認識を新たに持った。
素晴らしい外観のジェロニモス修道院。月曜日は休館が多い。ここも同様であった。世界遺産になっているのに中には入れなかった。
海洋国家ポルトガルの歴史を知ることができる海洋博物館へ行く。入り口はジェロニモス修道院の西端。
中には世界地図が展示してあった。ポルトガルが各国へたどり着いた年月が記されている。
ジェロニモス修道院の南には発見のモニュメントがある。
1960年にエンリケ航海王子の500回忌を記念して造られた。帆船をモチーフとし、大海へ乗り出す勇敢なカラベル船を手に先頭に立つエンリケ王子。日本で布教活動を行ったイエズス会宣教師フランシスコ・ザビエルも続いている。
発見のモニュメントの前には、大理石で世界地図が描かれている。日本が発見されたのが1541年とあるが、これはポルトガル船が豊後に漂着した年。
ベレンの塔に向かう。
ここも月曜日は休みで、中を見ることができなかった。マヌエル1世の命により1515年に着工。テージョ川を行きかう船を監視し河口を守る要塞として造られた。司馬遼太郎氏は「テージョ川の貴婦人」と表現している。
ひゃ~見つけちゃいました。自転車をこいでオレンジジュースを絞っている。
ベレンに行ったら必ず行くといいパスチス・デ・ベレン。行列を作っているパステル・デ・ナタの店。1837年創業のナタの老舗。
うわさのパステル・デ・ナタ。素敵な箱入りだけれど焼き立てで温かい。
ジェロニモス修道院から伝えられた配合と作り方をかたくなに守っている。温かいうちにシナモンと粉砂糖を振りかけて食べるとおいしい。
これでベルンはお終い。
714番のバスでリスボンに戻った。時間はまだ早い。ならばもっと行動しよう!ということで、今度は市電28番の終点まで行ってみた。
ここはプラゼレス墓地。外国の墓地って不思議と落ち着く。
「ドミニ」というワイン。「主の」という意味のポルトガルワインだ。
28番市電で旧市街に戻った。ロシオ広場に泊まっていたパトカー。