スリーヌカギグル火山の火口(地底)探検

 氷河の下にもぐった日の翌日は、火山の火口(地底)に降りてみた。
 毎日、何と刺激的な時間を過ごしているのだろう。

 4000年間休止状態であるスリーヌカギグル火山は、レイキャヴィークから南へバスで1時間ぐらいのところにある。
 ブラウフィヨットル山の駐車場から約45分のトレッキングをしてベースキャンプへいった。そこで火口探検についてのレクチャーを受け、ハーネスとヘルメットを装着。
 火口の入り口に設置されたゴンゴラエレベーターで120m下の地底に降り立つと、そこには巨大な空間が広がっていた。

 言葉が出てこないほどの美しい地球の造形美。黄色、緑、オレンジ、青などの色をした岩がその空間を取り囲んでいた。
 上を見上げると、光が差し込んでいる入り口が遠くに小さく見えた。なぜ地下に空間が広がっているんだろう・・・?
 「通常、火山の噴火が終焉するときは、残りのマグマは火口付近で固まるが、このスリーヌカギグル火山では、マグマが下へ後退したことにより巨大な空間ができた。」というガイドさんの説明。

 この火口探検は2012年より可能になったそうで、季節限定での探検である。
 火口(地底)探検の終了以後、ベースキャンプでは温かいスープが用意されていた。
 ゆっくりと休み、その後またトレッキングをしてスタート地点に戻った。

 火口内の温度は4~5度を保っている。バクテリアもいないし、虫もいないし、もちろん草木も生えていなかった。でもなぜか落ち着く場所だった。
 ジュール・ヴェルヌの「地底旅行」を思い出す。もう一度読んでみようかな・・・!

 

ブラウフィヨットル山の駐車場からスタート。スリーヌカギグル火山を目指してトレッキングが始まった。
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一番右がスリーヌカギグル火山。
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スリーヌカギグル火山
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途中ところどころにこうした穴が開いている。
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ここも北アメリカプレートとユーラシアプレートが少しずつ離れて行っている。ギャウ。ここは1年に1㎝ぐらい離れるそうだ。だからアイスランドは2つの島に分かれてしまうだろうとのこと。
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トレッキング中に見つけた花。アルメニア。OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

ベースキャンプに到着。レクチャーを受ける。
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いよいよ火口(地底)探検。まずは6~7人乗りのゴンドラエレベーターに乗り込んだ。
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下に降りていく火口。
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約6分で地底に降り立った。上を見上げるとわずか光がさしている火口降り口が見える。
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地底の壁の息をのむほどの美しさ。
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言葉も出てこない。
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自然の力を感じる。
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更には奥深く続いている穴があった。深さ200m超まで続いている。
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