私の尊敬する南川金一氏は1998年4月4日に輝山(てらしやま)に登っている。公共交通機関を利用しての東京からの日帰りだ。サクサクッと登ってしまっている。
4月に入った。天気も約束されている。ならば南川氏の足跡をたどっていくしかない!
南川氏は平湯トンネル手前のヘアピンカーブのところから尾根に取り付いてるが、私は平湯トンネルを抜けたところに駐車をし、そこから一番近い尾根に取り付いた。
先行者のスノーシューの跡が続いている。
途中ボードを背負った単独の男性に出会った。地元の人らしく、毎週この山に登り谷をボードで滑り降りているという。
振り返ると白山がきれいに見えた。
苦労なく山頂に到着。誰もいない。
南川氏も眺めたアカンダナ山や白谷山、霞沢岳が素晴らしい。そしてめったに見ることのできない穂高の西斜面や槍ヶ岳も見えた。
どうしても南川氏が歩いてきた尾根を通りたく、下山は東の尾根を進んだ。南川氏が立った1975mのピークから西寄りにコースを取り間もなく駐車場所に到着。除雪車が入っていた。