今年の日本での締めくくりに、どうしてもやっておきたいことがあった。
1年間たくさんのサプライズがあったが、私の尊敬する南川金一氏からの電話は大ヒットであった。だから年末のご挨拶を南川氏にしたかったのだ。
今年の仕事仕舞いの26日に、意を決して南川氏に連絡を入れた。
今までにも何度か連絡をさせていただこうかと迷いつつ、とうとう年末を迎えてしまったという次第。
今年も南川氏の著書である「山頂渉猟」と「続・山頂渉猟」を片手に、道のなき山を登り続けた。
南川氏の後を追いながらの山行であったが、目的のピークに立てたときには、きっと南川氏もこの風景を見て、この空気を感じただろうと、密かに共有の喜びに浸ることができた。
そんな報告もかねての南川氏との電話での会話は本当に嬉しかった。
来年こそはお目にかかりたいと思っている。そしてその時には、私の山のバイブルである「山頂渉猟」と「続・山頂渉猟」に直筆のサインをいただきたいとも。
南川教の信者である私は、電話で話すことにより南川氏を独り占めしたような気分になり、来年のその時を楽しみにしている。
私の山人生の素晴らしい再スタートとなった年であった。