今年の沢納めをどこにしようか・・・。
全国的に天気は良い。寒い時季にもなってきているので、ゆっくりと日帰りができるそれでいて充実した沢は・・。
以前から気になっていた沢を遡行するときがやってきた。沢の遡行がちょっぴり辛い荒菅沢(あらすごさわ)だ。
この沢を遡行していくと雨飾山の頂上直下へ出る。深田久弥もこのルートで雨飾山に登っている。
既に降雪があったらしくわずか雪が残っていた。そして周りの山々は雪で白かったり霧氷で木々が美しい世界を繰り広げていた。
そんな中を沢に入って遡行していくのだ。
水は冷たい。覚悟していたが、この時季に全身濡れたらアウトだから、当然にいつもより慎重になった。
大海川と一般登山道がづくところから入渓。二俣を左に入る。荒菅沢本谷だ。すぐにまた黒沢との分岐。この黒沢に黒沢大滝があり、そこまで行ってみたが多くの水を落す滝は素晴らしかった。
荒菅沢本谷に戻り遡行を続けるが、小滝ではありながらも結構難しい滝が連続し、最後は股下までドボンをしてしまった。でも楽しい~。有難いことに陽が出ているのですぐに乾いてしまった事には感謝。
やがて荒菅沢は一般登山道が横切るところに。そこには大勢の登山者が休んでいた。わざわざ冷たい水の中を、しかも濡れながら来なくてもいいのに・・・といいたそうな登山者をしり目に、荒菅沢本谷の遡行を続ける。
間もなく水流は消えゴルジュの世界に。全く一般道では経験できない世界。
沢装備を解き登山靴に履き替え、ここからはクライミングの予想を兼ね備えた登りが始まる。これが又楽しかった。
予定通り雨飾山の頂上直下の一般登山道に飛び出した。藪漕ぎもなく良かった。振り返ればかなりの急登であったことが分かる。後は雨飾山を目指して登りあげるだけ。
予想通り雨飾山の山頂は多くの登山者で一杯だった。
今年の沢納めは本当に満足いくものだった。沢靴の出番は、今年はこれでお終い。
次の二俣を右に行くと黒沢大滝。ここに来た人だけが出会える滝だ。
荒菅沢本谷の遡行を続ける。再び布団菱岩峰群が出現する。真正面のピークが雨飾山。
一般登山道が横切るところを通過して更に遡行を続けると、こんな世界に突入。このまま詰めていくと正面の鞍部に出るはずだ。まだ遠い。
正面草付は右岩峰中央稜。その奥真ん中のピークが雨飾山。右は右岩峰。
霧氷で真っ白になった木々が青空に映える。美しい。テンションあがる!
頚城の山々。手前正面に鬼ヶ面山。その後ろに阿弥陀山と鉢山。鉢山の手前は海老嵓。