雑魚川外ノ沢は、昨年に一度大滝まで遡行したが、今回は源頭まで詰めて裏岩菅山の稜線から2230.4mの烏帽子岳を登り切明に抜けてみたかった。
南川教の信者の私とすれば、登山道のある2000m以上の山の登頂も、登山道ではないところから立ってみたかった。2日間天気が約束された。ならば行くしかない。10m大滝までは一度遡行しているから気が楽である。
9月3日
気持ちよくスタートをして大滝まで順調に進んだ。
前回は10m大滝を直登したが、頭からのシャワーがちょっと嫌で左を巻いてしまった。後になって後悔するのだが・・・。
というのは、どうでもいいようなところでドボンをしてしまった。全身びしょ濡れ。こんなことって・・・。だったら10m大滝を直登すればよかった。
次から次から現れる滝は、多くが直登できた。これが楽しいのだ。
曲り沢と別れる一つ目の二俣は右俣へ。ナメが美しい。快適に高度を稼ぎ、やがて本日のテン場予定の近くである穴明沢との二俣に到着した。
記録によるとここから30分ぐらいでのところにテン場があるらしい。あまり快適ではないとのこと。そこまでにいいところは・・・?と探しつつ遡行すると、あった!穴明沢と外ノ沢本流の間の樹林の中。そこを一夜の場所と決めた。
9月4日
良く晴れた。気持ちのいいスタートを切る。しばらく行くと岩が濡れている。昨晩に雨が降ったらしい。テン場では雨が来なかったので、すごくラッキーだった。
突然現れた10m滝。無理かと思いつつ直登し、ホッとしたのもつかの間、すぐに3段40m大ナメ滝。シャワークライムしながら楽しんだ。
次から次へとあらわれる中小の滝に飽くことがない。反面癒し系の沢でもあると思った。
最後の詰めは地獄。背丈以上の竹やぶに突入して、30分ぐらいで稜線に飛び出した。
ここからは地図には点線の上級者コースの道が付けらている。さあ~登山道を烏帽子岳経由で切明まで下るだけ。
なかなかここからも長い距離に疲れ切った。本当は笠法師山もやっつけたかったんだけどね。竹の激藪に気持ちが引けてしまった。
切明の温泉で汗を流しながら2日間の行程を思い起こしたら、やっぱり嬉しかった。
シラヒゲソウが咲いていた。そういえば、去年もたくさん咲いていた。
穴明沢と外ノ沢の間の樹林の中にテントを張る。テン場の近くの穴明沢の滝。
次に現れたのは3段40m大ナメ滝。2日目のメインイベントだ。もちろん直登。
この先は無我夢中。密生した竹藪を約30分漕いで登山道に飛び出した。