雷岩~雷岩山

 積極的休養というのがある。日常生活が忙しくて満足に睡眠時間もとれない日々が続く中、緊張感をもって岩遊びをすると何よりの休養となる。

 週末、どこに行こうかと地図とにらめっこ。昨年行けなかった達磨堂の窟にしようかと思ったが、2~3日前の大雪で多分ラッセルを強いられるだろうと思いやめた。でも何となく真田のほうに出かけた。そうしたら、1週間前に登った剣岩の近くにも岩場が見えるではないか。だったらその岩場に行って遊んでみようと適当に神川を渡り駐車した。

2025年3月8日 ルート図

 偶然にも駐車場所の近くに「雷岩」の標識が出ているのを見つけた。「雷岩」というのか・・・、これはいい、と思い斜面に取り付く。南斜面だから雪は少ない。急登が少し続くと岩場が出てきた。しかしほとんどが雪ノ下?途中ロープが張ってあって、雪でも迷うことない。

 大岩が現れた。下の岩である雷岩だ。全長500m位あり、窪みには「雷石」が鎮座していた。

雷岩の下の窪みの中に鎮座している「雷石」

雷石。日照りが続いた時に「雷石」を神川まで下ろし、神川の水をかけると雷が鳴り雨が降ったという言い伝えがあるらしい。

全長50m位の雷岩の基部をたどって行ったら窟があった。

雷岩に乗り上がった。雪が付いているので緊張。雪がなかったら、快適に登り上げただろう。

雷岩が続いている。季節がよかったらこのお岩の上を立って歩きたいわ。

雷岩から上の岩を目指して登っていく。山の神である御神体の大岩。石祠もあった。

大山阿夫利神社。

いつもの儀式を執り行った。

山の神(上の岩)からは、この先を下った。

 目的の岩はお終い。ここから雷岩山のピークを目指してガンガン登っていった。急斜面だが、雪が足になじんで登りやすい。1時間弱で山頂に到着した。

 ここまでのルートは、雪があったので良かった。無積雪期だったら歩きづらいだろう。一面の雪。これといった特徴はなく標高点もあるわけではないが、雷岩から尾根を登り詰めた一番高いところだ。広い雪原になっている。

いつもの儀式を。

 少し早いがここでビールタイム。木々が邪魔してあまり眺望はよくないが、この時季の里山は面白いわ・・・とニンマリしながら時間を過ごした。

 下山ルートは別尾根を下ることにした。この尾根を外さずに下って行けば、神社に出る。そこに雷岩のいわれが書いてあるといいな・・・と思いながら、これまた快適に雪の斜面を下った。

かなり急だが、雪のおかげで下りやすい。

人家まで標高差50m位のところに神社があった。びっくりだ。

神社の拝殿?の中に座していた。地域の人たちの信仰がここに生きていた。感動だわ。

10分ぐらいで道路に出た。目指す神社のところにぴったりだった。

 軽く半日のコースだった。しかし緊張感があって充実した山歩きだった。帰りに先週登った剣岩を確認して、満足満足でした。

剣岩を確認。