大多和窟探しが続いている。戸隠の神主に聞いたら「帯岩を乗越たところにあるらしい。」との情報をもらった。帯岩はどの帯岩を指すのか?不動沢から北東にある岩壁のことをいうのだろうか?
とにかくもう一度大多和窟探しに出かけることにした。
2024年10月26日 ルート図
今朝は空気が澄んでいるので、一夜山の後ろには北アルプスがよく見える。右から五龍岳、鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳。
西岳への尾根と西岳からP1、P2、P3、P4、P5の稜線が素晴らしい。かつてP7~P1目指して歩いたが、P3のピーク直前で時間切れ。P3とP2のピークを踏むことができなかった。2015年のことだ。
不動沢も何回遡行しているだろうか。様子が分かっているだけに気が楽だ。
一週間前よりは水量が少なくなっている。
不動沢の途中から岩壁目指して登って行った。岩壁までの基部に到着。これを帯岩とするなら、この壁を乗越すことになる。岩の弱点を見極め、さらに上へと登っていく。
窟があったが大多和窟ではなかった。それにガイドが大多和窟を案内するらしいから、こんな危険なところではないはず。
きわどいところを登って見つけた窟。
別ルートで下降することにした。途中偶然にも見つけた窟らしいところ。
この窟は南向きになっていて、正面に八ヶ岳や浅間山がよく見えた。
さらに下ったところに基部が草付きの岩壁があり、もしかしたら・・・と思ったが、基部までスラブになっていて危険極まりない。一部草が生えていたのでその中を登っていった。
岩壁ではあったが窟はなく、しかし眼前に素晴らしい風景が。
今までの大多和窟探しの歩いたルートと今日の歩いているルートを確認しながら探し回ったが、今回も見つからない。でもね、大多和窟ではないが、いくつが人知れずの窟に出合ったからよかった・・・と思う。
今度は来年か。
不動沢へ降りる途中に鹿の角が落ちていた。
今回も見つけることができなかったが、秋の空を見ていい気持ちになった。