久々の山行はどこにしようか散々迷ったあげく、奥秩父の剣ヶ峰に行くことにした。
南川金一氏の著書「山頂逍遥」には、国内2000m以上の山のリストが載っている。2日前に南沢氏から電話をもらい1時間ほど話したばかりである。その日の夜帰宅して「山頂逍遥」を手に取った。戸隠33窟ばかりを追い求めていたので、国内の2000m以上の山のことを忘れかけていた。私が登った山には、そのリストに日付を記入している。まだまだ空欄がたくさん。どこまで登頂できるか分からないが、山頂に立てそうな山にはチャレンジし続けてきた。
奥秩父の剣ヶ峰は金峰山の南に位置していて登山道はない。標高2053mなので「山頂逍遥」のリストに載っている。以前から気になっていた山でもある。この剣ヶ峰だけでは物足りないと思うので、剣ヶ峰の南西に位置する塩水山と倉沢山をセットで登ることにした。3山とも道はない。もうワクワクだ。
2024年10月13日 ルート図
山梨側から川上牧丘林道を車で登っていく。剣ヶ峰へは川上牧丘林道から鶏冠山林道を入り途中から尾根に取り付くルートがいいだろう。鶏冠山林道の入り口はゲートがあってその手前に駐車することになる。
駐車場所からしばらく林道を歩き、適当なところで尾根に取り付いた。笹薮であるが気になるほどではない。ひたすら剣ヶ峰のピークを目指して登っていく。何の眺望もなく、ただただ2000m以上の山の一つのピークに立つことだけが目的(?)だ。
スタートしてから2時間弱で剣ヶ峰の山頂に到着した。
剣ヶ峰の空
いつもの儀式をしてすぐに下山に取り掛かる。南川金一氏も1990年ではあるが10月に登頂している。同じような景色を見ているんだろう・・・と思ったら嬉しくなった。
いつもの儀式
下山ルートは同じところを歩いても面白くないので、南東よりの尾根を利用して適当に下った。こうゆうのが面白いんだ。
歩いてきた林道に出てあっという間に駐車場所に到着した。
次に塩水山経由で倉沢山まで。
塩水山は三角点がある。地形図とにらめっこして、この山にも適当なところから斜面に取り付く。笹薮で背丈以上のところからのスタートであった。
30分ぐらいで山頂に到着した。しばらく三角点探し。やっと見つけることができた。点名・塩水なので、山の名もここからとったのだろう。
点名・塩水
いつもの儀式は、三角点が分かるところで行った。
塩水山から倉沢山に向かう。一度鞍部まで下って、あとは山頂を目指し登っていくのだが、尾根らしいものがなくちょっとルーファイが難しい。
鞍部に降り立ったところではススキが秋の訪れを告げていた。
唯一見つけたオヤマノリンドウ。
塩水山から倉沢山までも30分ぐらいで到着した。いつもの儀式。
下山途中で見えた金峰山。五丈岩がよく見えるわ。
奥秩父の秋の空。久しぶりの山行であったが、道のない山は面白い。軽く1日、結構楽しめた。