真田方面の山へ通っている間、いつも気になっていた大岩がある。畑山という集落の斜面にあり、車を運転しながらでもよく見えていつか登ってみたいと思っていた。
勝手に「畑山の大岩」と命名してルートを探った。バリである。でもその岩だけでは短時間で終わってしまうだろうから、砥石城跡まで足を延ばすルートを計画した。
桜が一気に咲きだし、桜を愛でながら心もウキウキで駐車予定場所まで一走り。8:00スタートとなった。
2024年4月13日 ルート図
スタートしてすぐに根小屋城跡の標識があったので、根小屋城跡に行ってみることにした。通行止めのロープが張ってあったが、自己責任で斜面に取り付く。以前はしっかりしていたんだろうと思われる木の階段が朽ちていたので、通行止めだったのかも。15分ぐらいで根小屋城跡に到着した。
根小屋城跡は、1532~55年に坂城の村上氏の支城となり、その後武田信玄の家臣・山縣昌景の組下であった大熊備前守朝秀の居城になった。上田市指定史跡となっている。
本郭には根小屋城跡の縄張り図が設置されていた。本郭は「高い城」で谷を挟んだ南側の「低い城」もあるらしい。
本郭からは烏帽子岳がよく見えた。
本郭から南の「低い城」へ行こうかと思ったが、途中から沢に沿って下り林道に出た。どうも像山街道というらしい。その林道を歩いていくと、春の花・ダンコウバイが咲いていた。
馬頭観音も並んでいた。
キブシ
林道は砥石城跡方面に続いている。南に向かって歩いて行って、この辺りから斜面を下れば「畑山の大岩」にぶち当たるだろう・・・と見当をつけて下っていったら、ぴしゃりと大岩が出てきた。ワクワクだ。
今日は懸垂下降も予定して、ハーネスをつけ、50mロープも持参している。
一番高いところの大岩。大岩はどうやら何段にも重なっていて、車道からは正に大岩と見える。
一番高い段の先端に立つことができた。見晴し良しで気分いい。
上から2段目の岩をのぞいてみた。いけるかな?
慎重に岩を両足に挟んで先端まで。いつもの儀式ができたわ。
2段目のピークに登ったら、そこからは懸垂下降で岩の基部まで下りた。
1回目の懸垂下降。久しぶりで、すごく楽しい。
2回目の懸垂下降。この岩の下がややハングしていた。
大岩の基部から上を見上げる。素晴らしいわ。
正面のとんがりが2段目のピークで、あのとんがりに立ってきた。
これで「畑山の大岩」はお終い。次は砥石城跡を目指していろんなルートをとりながら南下していく。
砥石城跡は連郭式山城で本城を中心に北に桝形城、南に砥石城、西南に米山城を配している。山頂直下の急登が終わると、そこは桝形城跡であった。
眺望よく、東太郎山が間近に見えた。
東方面に目をやると烏帽子岳。
角間山
右に四阿山、左奥に根子岳。
西方面には北アルプスとその手前に子檀嶺岳。
1日歩いたルート上で桝形城跡からの眺望が一番良かった。ここを通り過ぎて本城に。広大であった。さらに南下して砥石城跡へ。
ここには三角点がある。点名・戸石城。
砥石城は村上・真田氏が戦略上重視し、重要な役割を果たした城とされている。長野県史跡に指定されているそうだ。
像山街道に戻って、再度山の確認をした。