隠岐諸島の島後である隠岐の島町には昨夜到着した。いよいよ道後の時間がスタートしたのだ。隠岐諸島では一番大きい島で、本当は3日ぐらいかけてじっくり回ってみたいのだが、そこを2日でポイントを絞って回る予定。
昨夜のホテルでの夕食中に、ホテルマンが隠岐の島町のカタクリの里のことを教えてくれた。ここに来る少し前にNHKニュースでやっていた所のことだ。だったら隠岐の島町でのスタートは固く入りの里から・・・かな。
2024年4月1日 ルート図
カタクリの里では、斜面一面にカタクリが咲いていた。白いカタクリがないかな・・・と探したが分からなかった。
カタクリの里は大津久という地域にあり、その隣の那久という地域には壇鏡の滝と壇鏡神社がある。那久岬へ行く前に、壇鏡の滝に寄ることにした。
壇鏡の滝は壇鏡神社の奥にある。神社の御神木は杉。御神木とは別に夫婦杉の先に鳥居があり、その先参道を歩いていく。
松尾山光山寺の二代目住職の慶安が夢のお告げを受けて二つの滝を見つけ、源頼の滝のそばで見つけた神鏡を祀ったのが 壇鏡神社の始まりという。
夫婦杉。その先に鳥居。
この鳥居をくぐって、続く参道を歩いていく。
階段を上って壇鏡神社。この入り口に地元の人らしい人たちが数人いて、声を掛けたら、今日はこの神社のお祭りだって。
創建は平安時代、主祭神はセオリツヒメノミコト、オオヤマクイノミコト、コトシロヌシノミコトの3神。
壇鏡神社のわきを通って壇鏡の滝 。二つの滝のうちの雄滝。水量が少ないが、この滝の後ろ側に入り込むことができる。
壇鏡の滝の雌滝。落差40mはある。
那久岬。下に灯台が見える。
那久岬からの眺望。
うっすらと島前諸島。
白い那久灯台が気になって、あそこの灯台まで行ってみることにした。
灯台に向かう途中、岩のブリッジが見えてワクワク。こういうの大好き。
牛が放牧されている中を通って灯台を目指す。
那久灯台。
灯台からの眺望。那久岬のせり出し。海がきれいだわ。
小さな岩礁があるところでは白波がたって海の色とのコントラストが何とも言えない。
那久岬の灯台から戻って駐車場に着いたら、1台の車がやってきた。お互いのご挨拶をしながら、いろんな話が始まって、その後夫婦はこの日(4月1日)が金婚式とのことまでお聞きした。3年前に故郷である隠岐の島に帰り、まだ現役で仕事をしているそうだが、びっくりしたことになんと私と同業であった。
不思議な気がする。今まででこんなことは初めて。この旅が終わったらお便りをすることを約してお別れした。すごいご縁をいただいた気がする。
北上していくが、途中油井の池に寄った。遊歩道は通行止めで、池を眺めて先に進む。
福浦という地域で、ここからローソク島への遊覧船が出る岩壁がある。正面は弁天島。なんとここで再び先ほどのご夫婦にあった。回るところは一緒だわ。
ここから新福浦トンネルを抜けて福浦トンネルを見に行った。この福浦トンネルは手掘りのトンネルであることを、昨日ホテルマンから聞いていたのでぜひ寄りたかった。
入り口には説明版が設置されていた。
トンネル内は立ち入り禁止だった。残念でした。
ローソク島を見に行った。ローソクの形をしていて、夕日がローソクの先にあたるのを見ることができるのは、予約した遊覧船からだけしか見ることができない。
一つにローソク島の夕日を見る目的が今回の旅行にあったが、時間的なこともあって次回かな。
眼下にローソク島。
ローソク島展望台から海岸まで下りたかったが、ここも通行止めで断念。久見地域からもローソク島が見えるので、そちらに回ることにした。
途中見えた赤島(右)と張り出した岬。
久見へ行く途中、吉浦野営場があり立ち寄ってみた。クローズの期間らしく誰もいない。少し岩の上を歩いてこの岩の上の展望台に。
久見海岸にやってきた。ここは黒曜石がたくさん転がっている地域。ここにも岩のアーチがあった。
大好きな岩のアーチ。
岩のアーチにつながる大岩を登るとローソク岩がよく見えた。ここでクライミングをするとは思っていなかったわ。
岩壁に咲いていた。
岩壁に登ってローソク岩を見下ろした。
久見地域には伊勢命神社がある。じつはこの神社についても昨夜ホテルマンが話してくれた。この神社は3つの名神大社のひとつだという。
伊勢命神社
創建は平安時代で主祭神は伊勢命。
本殿。隠岐造りになっている。屋根は出雲大社の大社造。
龍が彫られている。
最後は水若酢神社に寄った。大きな神社で大きな鳥居を見上げてしまう。平安時代の隠岐国の第一位の地位をしめた神社。
水若酢神社
二つ目の鳥居には灯篭があった。
神社の境内には土俵が造られている。この土俵で20年に1度遷宮相撲が行われる。
立派な拝殿だ。
1795年江戸時代に造られた「隠岐造」の本殿。茅葺で国指定重要文化財。
ここは桜が満開。
隠岐一宮の若水酢神社の境内に300年以上生育していた巨木の松の木が倒れ、その根を保存している。
隠岐郷土館に最後に寄った。この建物は、明治18年郡役所庁舎として建造されたもの。島根県下における明治初期の洋風木像建築様式。
隠岐郷土館