ヴァレッタ

 マルタ時間7日目。明日はゴゾ島に移動するので、今日はヴァレッタを市内をゆっくりと回ることにした。

 まずは聖エルモ砦。ホテルからも近くて、ぶらぶらしているうちに聖エルモ砦が見えだした。

 10:00までのオープンに時間があったので、海岸線に沿って南に歩いて行くことにする。

グレート・シージ・ベルが現れた。

第2次世界大戦の際に命を落とした7000人を追悼して1992年に建てられた記念塔だ。

近くで瞑想している人がいた。

隣にあるローアー・バラッカ・ガーデン。新古典様式の小さな神殿が中央にあった。

公園の花

公園は高台にあって、グレート・シージー・ベルの向こうにはグランドハーバーがよく見えた。

聖エルモ砦では、ミュージアムがありとても勉強になった。

 聖エルモ砦は、オスマン帝国の侵攻に備え、聖ヨハネ騎士団が1552年に建設したもの。第2次世界大戦時には英国の最前線基地としてつかわれたとのことだ。

 聖エルモ砦は、V字形の4つの角を持つ星形の砦。一通り歩いてみたが、星形ということがよく分からなかった。

聖エルモ砦にあった聖アンナ教会。

 1488年にすでに存在していた礼拝堂で、1552年にエルモ砦に組み込まれ聖ヨハネ騎士団の守護聖人である聖アンナに捧げられた。

聖エルモ砦を一回りして、ずっと気になっていた遠くに見える聖エルモ防波堤まで行ってみたくなった。

聖エルモ砦の基部を回り込んだ。下から聖エルモ砦を見上げた。

 防波堤に続く橋まで来た。残念なことに橋から先は立ち入り禁止。ここで座って聖ヨハネ騎士団のことを思いながら、しばらく静かな時間を過ごした。

左に行きたかった聖エルモ防波堤、右にリカソール東防波堤。

沖にはヨットがたくさん出ていた。暖かいし、天気もいいし、ヨット日和。

聖エルモ砦の北側を回り込んでヴァレッタ中心地に向かう。

ここは偶然見つけた日本料理の店。赤ちょうちんが目についたというわけ。入り口に貼ってあるメニューを見たら、日本酒、利き酒セット、冷ややっこ、揚げ出し豆腐、刺身盛り合わせ、鶏のから揚げ、他にも日本人になじみのあるメニューだった。

店の名は「縁」

 昨日クローズ間際で行けなかった修道院に行く。

信仰の神秘修道院。

入り口にあった祭壇。

 聖アウグスチノ会系の修道院で、現在も修道女が3人生活している。近くの聖ダマスク教会とつながりがあり、聖ダマスク教会の礼拝に出ることを勧められた。

修道院に入って回廊を進んでいく。

修道院の中庭。ここではオレンジなどのフルーツが作られている。自給自足の生活とともに、近隣の住民にも供されていた。

コントロールルーム。入りたての修道女が、まだ院の生活に慣れずに泣きさけんだり暴れたりしたのをコントロールした部屋。中央に祭壇がある。

聖母マリア、聖カタリナ、聖ヨハネ、洗礼者ヨハネ像のある部屋で、この部屋を通り抜けると棺の納められている部屋になる。

聖カタリナ像

洗礼者ヨハネ像

棺が収められている部屋。祭壇の下に、この修道院の建設の最も貢献した人の棺が埋葬されている。

修道院の台所。ここで地域の人たちにも食事を供給した。

信仰の神秘修道院と関連ある聖ダマスク教会。礼拝時間でないので閉まっている。マルタに再訪したときに礼拝に出席する予定。

聖ヨハネ大聖堂へ行く。マルタ初日に礼拝出席した際に入道しただけで終わっているので、今日は細かいところを見る予定。

 礼拝堂に足を踏み入れた。観光客が多いが、息をのむ美しさ。聖ヨハネ大聖堂は、聖ヨハネ騎士団の守護聖人聖ヨハネに捧げられた教会。

中央祭壇。金、銀で装飾された祭壇。中央に18世紀を代表する彫刻家ジョセッペ・マッツォーリの「キリストの洗礼」の大理石の彫刻。

ドイツの礼拝堂。北欧やオーストリア、オランダ騎士団の礼拝堂でもあった。

ソンダダリ騎士団長の像。

アラゴンの礼拝堂。聖ゲオルギオスに捧げた礼拝堂。4人の騎士団長が眠っている。

カスティーユ、レオン、ポルトガルの礼拝堂。スペインの守護聖人ジェームズに捧げられた礼拝堂。

小礼拝堂。美術品がたくさん納めてある。これはカラバッチョの「洗礼者ヨハネの斬首」。カラバッチョは、狂気な人生を駆け抜けていった天才画家。

小礼拝堂を振り返るとパイプオルガン。

細い階段を上っていくと礼拝堂内のバルコニーに出る。

バルコニーからの中央祭壇。美しい。

 聖ヨハネ大聖堂も16:30にはクローズ。時間いっぱい大聖堂を見て回った。

 外に出たら薄暗くなりかけている。どこかで食事と、ブラブラしていたら、囲いと火のあるオープンテラスが。

こんな雰囲気で赤ワインを飲みながら出てくる食事を待っていた。

 白身魚をオーダー。魚の名前を聞いたら「snepar」と言われた。調べたけれど結局わからない。「グリルかマルタの伝統調理法がいいか?」とも聞かれ、もちろんマルタ伝統調理法を希望。

大きな魚が、このように出てきた。とてもおいしかったが食べきれなかった。ちなみに料金は、この一皿が70€だった。お値段にもびっくりでした。

すっかり暗くなった。ゆっくりマルタ時間は楽しかった。

暗くなったら、更に楽しむ人が増えていく。マルタの夜はこれからだ。

2023年12月30日