7月17日。2日目がスタートした。山小屋での感動した出来事は、後日書きたい。
天気は当初の予報に反して雨?ガスで何も見えない状態だった。
2日目の行程は、木曽前岳のピークを踏んで牙岩から麦草岳に向かい、最後は福島道Bコースに乗っかって駐車場所に戻るコースである。
牙岩から麦草岳のルートは地図上は破線コースにはなっているが、今では年に4~5人しか歩かないそうで、ルートが分かりづらいとのことだ。木曽小屋に常駐する監視員のオジサマが教えてくれた。
一晩過ごした木曽小屋を、暖かい気持ちを抱いて出発。
木曽前岳のピークを簡単に踏んで牙岩に向かう。牙岩には、北股沢を詰めると直に出るコースもあるらしい。そのうちにね!
ガス、ガスの中を牙岩までは順調に進んだ。
牙岩の岩稜はお見事。濡れてさえいなければ多分牙岩をクライミングしたと思う。登れそうだ。でも今回はやめとこう。濡れているからやっぱり怖い。
問題はこの牙岩から麦草岳に向かうルートだった。
言われていた通り、ルートはかなり不明瞭。何回か戻ったりしてのルーファイは、これまた楽しかった。ただ途中から降り出した雨は嫌だった。眺望がきかないとルーファイも大変さが増すのだ。
麦草岳に到着。藪漕ぎは慣れているから気持ちの上ではそんなに負担ではなかったが、麦草岳から先のルートは明瞭なので、返って気持ちが緩んでしまって大変だったかも。
麦草岳から七合小屋を目指す。
七合小屋は避難小屋だが、とても綺麗で、みんなが心して利用していることが良くわかった。雑記帳が添えられており、利用者が記録するようになっていた。私も記録した。
この七合小屋からは福島道Bコースと合流する。標準タイムは2時間40分であるが、1.5時間ぐらいでスタート地点に戻った。
前日にほぼ同時にスタートした単独校の男性とほぼ同時到着であった。この男性はテント泊で福島道Bコース~木曽駒ヶ岳をピストンしたそうだ。
「ヘルメットをかぶっていたから、沢ですか?」と聞かれ、ちょっと嬉しかった。
満足のいく2日間だった。
途中こんな奇岩もあり。ここでも再び、「晴れて岩が乾いていれば・・・」という思いに駆られる。
七合目避難小屋。まきストーブがあり、隣の部屋もとても綺麗だった。みんなが大事に利用している。