2022年8月15日に小武川大棚沢~辻山~薬師岳を歩いたときに、大崖頭山を登り損ねていた。ずっと気になっていた大崖頭山。この山だけなら夜叉神峠から簡単にピストンできるだろう。しかしそれじゃあ物足りなので、高谷山まで行ってこようという計画をした。
早朝に家を飛び出したにも拘らず、なんとその日の6:30~9:00は自転車レースのために、夜叉神峠駐車場までの道が通行止め。どうしようか・・・。出鼻をくじかれてしまった。
仮に9:30のスタートになっても大崖頭山は登れてしまう。最初の計画は、駐車場所から高谷山へ登り北上して大崖頭山のピークに立つ予定だったが、一番の目的を果たすべく、まずは大崖頭山を目指すことにした。
9:00にゲートが解放された。夜叉神峠の駐車場所まで急ぐ。駐車場には一番乗りだった。急いで支度して9:30にスタート。整備された登山道をガンガン登って1時間弱で夜叉神峠に到着した。夜叉神峠からは、北岳が雲の上に顔を出しているのがよく見えた。嬉しいわ。ここから2時間で目的の大崖頭山のピークに立てるはず。さあ~頑張ろう。
地図とGPSで適当なところから斜面に取り付いた。藪だ。密藪を避けながら15分ぐらい格闘。山頂尾根の平らなところに出た。少し北に進んで大崖頭山の山頂に立った。標高2200m。眺望なし。すぐに南に向かって進んで行った。目指すは三角点。三角点は2186.4mに設置されている。点名・大枯頭も藪の中だった。何年前からか意識しだしたこの山に、やっと出会うことができて満足感で一杯だ。南川金一氏の山のリストに今日の日付を記入するのが楽しみ。
三角点の設置されている尾根を南に下ることにした。登山道に出ちゃあ面白くないもんね。2001mの標高点までは尾根伝いに進み、そこから南西に向きを変えたら一般道に出た。
あ~私としたことが。そして事件(?)。足が滑って尻もちをつきそうになった途端、ザックが岩に当たって前に押され、なんと顔面から地面に突っ込んでしまった。一瞬何が起こったか分からない・・。起き上がったら立派に顔が擦り剝けていた。メットをかぶっていたから頭は大丈夫だと思うけれど・・・。
気を取り直して先に進む。時間はまだ十分に余裕がある。予定通り高谷山まで行くことにした。割と簡単に高谷山に到着。一般道だから気が楽だ。ここからはバリルートで夜叉神峠駐車場へ戻ることにした。ガスって来た中、大体この辺りの北東に張り出した尾根を下ればいいだろうと見当をつけたところから下り始めた。しかし地形的にどうしても谷を一つ越えなければならない。その谷がグズグズなのだ。ガスも切れない。仕方ないので来たルートを戻ることにした。
高谷山への登り返しがつらいわ。明るいうちに夜叉神峠駐車場につかなくては。気持ちが焦ってくる。そうなると長くはない道のりも、気が遠くなるほど長く感じるものなのだ。夜叉神峠からはいい道なので、またひっくり返らないよう注意しながら小走りに急いだ。
この日の下山者の最後は私でした。
2022年10月16日 ルート図
初めて来た夜叉神峠。
夜叉神峠展望台からの北岳。
夜叉神小屋は展望台にある。
マムシソウの実が立派。
登山道を歩いて行って、ここら辺りと検討をつけ斜面に取り付く。いよいよだわ。ここからが面白い。
15分ぐらい藪と格闘して尾根の上に出た。あの辺りから左に行くと大崖頭山の山頂だ。
スタートが遅くなったけれど、割と簡単に大崖頭山の山頂に到着できた。いつもの儀式。
大崖頭山の空。
尾根を南御に向かい、三角点に到達。点名・大枯頭。
点名・大枯頭でいつもの儀式。
高谷山の山頂へも簡単だった。点名・高谷。