前回、両神山から西へ続く赤岩尾根の赤岩岳の正面突破をクライミングしたが、今回はもう一つの難所(?)1583峰のクライミングを楽しんだ。
1583峰は赤岩峠からくると、基部を右側に回り込んで、ヒックスロープのかかっている壁を登りあげるのがルートとなっている。初めて赤岩尾根を縦走した時には、ルートになっている壁を登りあげたことが自慢だった。引き返す人も多いからだ。
私も成長?
1583峰の正面突破をやってみたくて仕方なかった。
ならば行くしかない!しかも赤岩尾根には完全なるルーファイで、八丁坂トンネルを抜けてすぐのところから赤岩尾根に出るコースを選んだ。予定ではP3とP4の間の鞍部に出て、そこから左に進んでいくと1583峰に到達する予定である。
結果、トンネルを抜けてすぐの涸れ沢から赤岩尾根目指して入山した。
沢を詰め終わったところで左の尾根に取り付く予定であったが、沢に入って間もなくのところから左の尾根に取り付いた。これが正解。
尾根をたどりながら赤岩尾根を目指す。
途中地図通りにゲジゲジマークの岩があり、しかしここは登攀可能。乗越て間もなく行くと予定通りP3とP4の間に飛び出した。
左手を進む。
しかしここからが大変だった。P4はマーキングがあって確認できたが、そこから先のルートが不明である。よく踏まれているはずなのに分からない。仕方ないので懸垂下降をして、1583峰に続く稜線に出た。
やがて1583峰のピークに到達。
ここから懸垂下降をして1583峰の前衛峰まで行き、そのピークから1583峰を退治してのルート確認をした。
正面リッジを登るしかないか!
見るからに怖そう?
どこで支点を取るか?行ってみなくては分からない。
1583峰の基部に降り立ちクライミングシューズに履き替える。いよいよだ。当初3ピッチで1583峰ピークへ立つ予定であったので、師匠がまず1ピッチ目をリード。
なんとまあ~見たよりもずっと簡単だった。2ピッチで終了。
時間がまだ十分あったので、今度はノーロープで再度1583峰のリッジを登った。あ~楽しかった。
もしかしたら赤岩岳の方が若干難しいかもしれない。
こうしてやっと、長年の夢(?)が実行できた。
楽しいクライミングであった。
一番の核心は、P4手前から入山口までの下山路だったかもしれない。途中から適当に斜面を下りて行ったが、一つ尾根を乗っ越すことが出来ず、歩かされたのにはヘキヘキだった。
すぐに左の尾根に取り付いた。この尾根を登りつめると赤岩尾根のP3とP4の間に出る。
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583峰の前衛峰からの1583峰。正面リッジを登るしかない!か。