黒槐沢~黒槐山~笠取山

 暑い毎日。沢登りの季節真っただ中だ。奥秩父の笠取山は非常に人気ではあるが、地図を見ていたら笠取山から東に派生している稜線上の黒槐山は登山道から外れていることに気が付いた。作場平から黒槐沢を遡行して黒槐山のピークに立ったら面白いのではないか・・・。2年ほど前から温めていたコースを歩いてみることにした。

 作場平の駐車場から約10分で入渓地点の到着。ベンチが設置されている3番目の橋のところだ。水量はそんなに多くない。水の中をじゃぶじゃぶと進んで行った。小滝がいくつか。シャワークライミングが気持ちいい。ナメも出てきた。この沢は癒し系だ。

 やがて右岸から流れ込む水干沢が出てきた。黒槐山を目指すならまっすぐ進むこと。登山道を横切って二俣。ここを右俣に進み少しして脱渓。尾根に取り付いた。このまま登って行けば黒槐の頭だ。

 快適に高度を稼いでいくと立ちはだかる大きな岩稜が出てきた。右の基部を巻く。やがて黒槐の頭に到着した。ここでビールタイム。近くに登山道があるが誰も来ない。ゆっくりと静かな時間を過ごし、黒槐山を目指した。背の低い笹藪の中を登って行く。楽だわ。

 黒槐山は眺望がないが、笠取山へ来る登山者のうち、どのくらいの人がここのピークを踏むのだろう。沢からこの黒槐山に来たことが自己満足。後は笠取山のピークを踏んで一般道を下山するだけ。夏の花を楽しみながら作場平へは16時に到着した。

2022年7月10日 ルート図

作場平から3つ目の橋が入渓地点。

きれいなナメ。気持ちよく歩いて行ける。

クリンソウが咲いていた。

シャワークライミングが気持ちいい。

右岸から流れ込む水干沢。こっちも登ってみたいわ。

脱渓して尾根に取り付く。立ちはだかる大岩。基部の右を巻いた。

間もなく黒槐の頭。

いつもの儀式。

黒槐の頭から15分ぐらいで到着した黒槐山。

いつもの儀式。ここは三角点はなく標高点として2024m。

黒槐山は山梨県と埼玉県の県境にある。県境尾根を利用して笠取山を目指した。背の低い笹原を進んだ。

県境の1909mピークから笠取山が見えてきた。右のピークが笠取山で左は笠取山の展望台。

県境の1909mピークからの眺望。

笠取山に到着。山梨100名山になっている。人気の山だが誰もいない。もう2時だからね。

笠取山の三角点。点名・高橋。明治37年に設置されている。

香取茶間展望台からの眺望。東に雲取山。

笠取山からは花を楽しみながら一般道を下る。シモツケ。

ハナチダケサシ

分水嶺の標柱とその向こうに笠取山。荒川と多摩川と富士川と刻まれている。

オトギリソウ

オダマキ