昨年の2月の初めて達磨堂へ行った時から気になっていた窟。雪が消えたら窟探しに出かけたいと思っていた。寒の戻りで昨日山は雪が付いたが真田は大丈夫だろう。天気も回復して楽しい窟探しになるに違いないと、真田本城跡に向かった。
3回は通った地域だからよく分かっている。やはり雪はすっかり消えていた。
2025年3月30日 ルート図


何回目だろうか。林道を利用して沢沿いの道を歩いていく。残雪期の昨年歩いた時よりも、倒木などが整理されていて、歩きやすかった。
沢のどん詰まりが達磨堂になる。そのまま行ってもつまらないから沢から離れ斜面に取り付いた。正解だった。登り上げていくと窟が出てきた。も~うワクワクだ。地図で確認すると、達磨堂のある岩稜帯の始まりだった。
最初に出合った窟

二つ目の窟。中が深くクマの寝床に適している。

次から次へと大小の窟がたくさんあった。先に進んでいったら岩が切り落ちていたので、ロープで下降し沢近くまで戻った。見上げると昨年最初に目を付けた窟が見えた。
昨年見つけた窟。

あの窟まで、昨年は雪があったのでトラバース気味に登り上げたが、スラブの岩なので同じルートは取れない。少し下り斜面に取り付いて窟まで登り上げた。
窟の前でいつもの儀式。

この窟を回り込むと達磨堂があるはず。残雪がない分足場が悪く慎重になる。
達磨堂

写真に納まりきれないぐらいの大岩に達磨堂がある。

ここまでは人が来る。ここから先の窟さがし。多分人はいかないところだと思う。この達磨堂の東斜面を登り上げたところに、昨年目についた窟がある。雪が深くて下から見上げただけだった。
さあ窟を目指して登ろう。
雪はないが落ち葉と泥で滑りまくった。かなりの急斜面で登り上げるのに大変。それでも目的の窟に到達することができて嬉しかった。1年越しの夢が実現。
窟の前でいつもの儀式。

すぐ右上にもきれいな窟があった。この窟は右奥に深く空間がある。ここもクマの住処かもしれない。

岩壁沿いに進んでいくと、この辺りも大小の窟がたくさんあった。


さらに高いところにも窟があり、行ってみるしかない!と頑張ってみた。この辺りはうっすらと雪が付いていた。
窟の前でいつもの儀式。

窟の脇から落ちている水がつららとなっていた。

最後の窟。これで窟探しはお終い。

帰りのルートをどうするか・・・。
地図で確認したらまだ歩いていない1285mの標高点がある尾根があった。ならばその尾根を利用して下山しようと思った。
その尾根に取り付くには、最後の窟がある谷を越えなくてはならない。谷はスラブ岩と泥で、滑ったら下までかあ・・・と緊張しながらトラバースし、雪のついている尾根に取り付いた。今日は何回緊張を強いられたことか。
この谷をトラバース。

今日は、何回緊張を強いられたことか。中途半端に残雪があったり、窟探しだから当然に岩稜地帯で窟も結構岩の上のほうにあったりして、足を滑らしたら大変になことになるところを何度も登り上げた。
けれど楽しかった。
目的の尾根に乗ることができてあとは、尾根を外さずに下に下って行けばいい。
途中烏帽子岳が木々の間から見えた。
