2024年12月24日
サンティアゴの旧市内はほとんど歩き通して様子が分かった。
今日はサン・クリトバルの丘へ行くことにした。当初登りをケーブル利用し、下山を徒歩と思っていたが、気持ちのいい天気と空気に誘われて往復徒歩にした。天気を気にせずに山歩きができるなんて、日本でも少ないから、サンティアゴのすべてを経験するつもりで歩き通そうと決断した。
国立美術館の前を通っていく。この国立美術館は1880年に建てられた南米で最も古い美術館。外観からして素晴らしい。
マボチョ川を渡っていく。泥水が流れていることと、流れが速いことにびっくりした。サンティアゴは水道水が飲める。雨は降らない。水源はアンデス山脈だろう。
サン・クリトバルの丘へ続く道。ここにケーブル鉄道駅があるが歩かなくちゃ面白くない。マウンテンバイクで行く人もちらほら。
登りの勾配は大したことないが、こんな感じで山頂近くまで続く。
ふと顔を上に向けると、山頂に立つマリア像が見えた。
登山道にはこんな花が咲いている。ミモザではないわ。
登山道を抜けだすと広場に出た。ここまではマウンテンバイクルートでも来れる場所。サークルになっていて、ここからはだれもが歩いていかなくてはならない。
山頂まではケーブル鉄道かロープウェイを利用する方法もある。このロープウェイの下を通って山頂に向かって登っていく。
ロープウェイからの眺望も素晴らしいんだろうな。
サン・クリトバルの丘は、メトロポリタノ自然公園として整備されている、
道なりに歩いていったら聖母マリア教会に着いた。最初に教会に行きついたのがすごく嬉しい。
聖母マリア教会の礼拝堂
この聖母マリア教会は観光コースになっていて、観光客がたくさん押し寄せていた。礼拝堂の片隅でしばらく静かな時間を過ごしていたら、12時の短い礼拝があり、その後聖餐式が始まった。その間、教会のガラスの扉は閉められ、礼拝に出席する人だけが入ってくることができた。
ほんの数人の会衆で始まった聖餐式。司祭の祈りの声が礼拝堂に響いて一緒に祈ることができた時間に感謝。今日はクリスマスイブだ。
礼拝堂の壁に直接描かれている聖画
頂上に立つマリア像。「無原罪の御宿りの乙女」だ。
個のマリア像の下も礼拝堂になっており、聖母マリアが祀らていた。
山頂のマリア像からは市街が一望。遠くにかすんで見えるのはアンデス山脈か。ビル群もたくさんあり、都会でありながら自然に囲まれた素晴らしいところだ。
自然公園に指定されているだけあって、植物が豊富であり、自然石の岩山もたくさんあった。
サン・クリトバルの丘は十分楽しめた。この後、昨日行った中央市場まで歩いていき、市場の中のレストランで魚介類を楽しむつもり。
途中偶然に見つけた聖フィロメナ教会。教会の敷地内には入れたが、礼拝堂は鍵がかかっていた。今夜7時からのイブ礼拝はあるらしい。
聖フィロメナ教会
サンティアゴでの最後の食事は中央市場の中にある「トンデ・アウグスト」で。ガイドブックお薦めの店だ。生カキと白身魚のフライを。
サンティアゴの旧市街は楽しかった。カトリック信者が多いから教会も多くて何回も引き込まれた。すごくいい人と少しはだましても分からないだろうと考えている人が混在している街だ。 街中の小さな店の人は優しかったし親切だった。
レストランの人たちからは、観光客にはいい事いいながらなんとなく騙された感じが否めない。
通貨はチリ・ペソだが、USドルも使える。カードも使える。1000チリ・ペソが1USドルの換算になるはずだが、店によって違うのは?公園で水を売っていたお兄さんは、1000チリ・ペソ=1USドルの計算で水を売ってくれた。ペットボトル1本は1USドル。
ほかの店はそれぞれ換算基準が違った。
USドルが使えない小さな同じ店で2回アイスを購入したが、そこの女性オーナーは覚えてくれて、言葉が通じないけれど気持ちが通じる嬉しいものがあった。
サンティアゴはゴミが至る所に落ちている汚い街だ。毎日清掃車が来るが、その清掃車もいい加減なごみ収集で、道にいつもごみが残っている。車や歩行者のマナーも悪い。そんな環境で生活している人たちにも希望がたくさんあって、やっぱり人が喜ぶような生き方をしたいと望んでいることは確かだ。
明日からイースター島に移動。イースター島ではどんな出会いがあるか楽しみだ。