2024年12月23日
サンティアゴで朝を迎えた。ぐっすり8時間の睡眠。寝不足が解消したと思う。空には雲一つなく、これだけでも素敵な1日が遅れる予感。すべてを忘れて今日を過ごせるといい。
今日はサンタ・ルシアの丘を中心に歩き、その後サン・フランシスコ教会に行く予定。
サンティアゴは気温は朝から30度近いが、木陰に入ると涼しくて気持ちのいい空気が流れる。サンタ・ルシアの丘の入り口はホテルから歩いて10分ぐらい。月曜日だから車の量は多いようだ。
サンティアゴの人たちは、信号を守らない。赤でも車が来なければ横断するのが普通。車も車優先のように走り、信号に従って歩行者が横断していても平気で突っ込んでくる。だから横断するのには気を遣う。
サンタ・ルシアの丘への入り口はいくつかあるようだが、ホテルから一番近い入り口から入ることにした。
石段を登りきると丸庭があり、噴水から水が出ていた。サンティアゴはほとんど雨が降らないのに、緑は多いし、こうした噴水もたくさんある。水源はどうなっているんだろう・・。
イダルコ城の入り口。
サンティアゴの基礎を築いたスペイン人征服者バルディビアが、抵抗する先住民に備えるために設けた要塞がサンタ・ルシアの丘となっている。
マリア様に捧げられた小さな教会
岩山の上に市内を一望できる場所がある。
岩山頂上からサン・クリストバルの丘が正面に。明日行く予定。
岩山を下ってきたら、岩の上に乗っかっていた。これはカウポリカンという人の戦士の像。この人は16世紀中ごろにバルディビアの率いるスペインの征服者たちに対して勇敢に戦ったアメリカ先住民のシンボル的存在。
カウポリカン戦士の像
スペインの門
サンタ・ルシアの丘にはたくさんお花が咲いていた。
次に向かったのはサン・フランシスコ教会。サンタ・ルシアの丘からも15分ぐらいだ。
サン・フランシスコ教会。
サン・フランシスコ教会は、1572年に建設が始まり完成は1618年。中央祭壇にはソコーロの聖母が祀られている。サンティアゴの最初の支配者となったバルディビアが自ら携えてきたものらしい。
サンタ・ルシアの丘に行ってきた後だけに深く感じるものがある。
中央祭壇にはソコーロの聖母
小礼拝堂にもマリア像が。
教会の隣はサン・フランシスコ博物館になっていて、パティオがいい感じで存在していた。この博物館の2階には修道士が生活している。
クジャクが生息しているパティオ。
亀もいた。
花も咲いている。回廊に囲まれたパティオでゆっくりと時間を過ごした。
ブルネス広場まで歩いて行った。
ブルネス広場の北に市民広場とモネダ宮殿がある。
モネダ宮殿は大統領府として使用している。「モネダ」は「通貨」で、昔は造幣局として建築されている。
ここを通り過ぎてさらに北に向かって歩いていくと中央市場がある。
新鮮な海産物がたくさん並んでいる。
ぐるっと市場内を歩いてみたら、小さな食堂もたくさんあった。 魚介類のスープがおいしいんだわ。
今夜は教会でクリスマスコンサートがある。久しぶりのコンサートにワクワクしながら街をぶらついた。チリは熱心なカトリック信者が多く教会もたくさんある。偶然に通りかかった教会の中に入ってみた。
メルセド教会
この教会は、ラ・メルセド修道会によって設立された。この修道会は、キリスト教徒の捕虜を救出し、慈悲と思いやりを促進するという使命を持っているとのこと。巡礼地や文化遺産の地にもなっている。
チリで2番目に古いカトリック像である慈悲の聖母が中央祭壇に祀られている。
時間が迫ってきたので、クリスマスコンサート会場である聖オーガスチン教会へ向かう。
礼拝堂でのコンサートは久しぶりだ。大勢の観客で一杯になった。
コンサートは21時ぐらいに終了した。待ちに出てもまだ薄明るい。露天商や店舗は店じまいを始めていた。
アルマス広場を横切ってホテルに戻る途中、遠くにサンティアゴ大聖堂が見えた。