戸隠33窟NO18(象窟・三層窟・五色窟)

 窟探し日和に恵まれた1日。大多和窟からは少し離れ、象窟~三層窟へ行ったときに探し出せなかった仙人窟探しをすることにした。うまくいけば五色窟まで探せるかもしれないと・・・。

2024年11月4日 ルート図

いつもの場所に駐車して歩いてくるとみどりヶ池。今日は素晴らしい。

戸隠奥社から五十間長屋を目指して登っていく。目の覚めるようなモミジが迎えてくれた。

戸隠山の連なる岩壁がすごい。あの岩壁にもいくつもの窟がある。

五十間長屋の少し手前で、象窟が見えるのだ。今日もあの象窟経由で三層窟を目指すことになる。

三層窟は手前の岩壁の裏側にある。

 今回は五十間長屋から象窟へ行くことにした。五十間長屋も毘沙門窟と名のついた窟。

象窟に到着。

 象窟から斜面を下り、大岩を東側に回り込む。かなりきわどいところもあり、2回目とはいえ、岩の斜面をトラバースするのにかなりの緊張を要した。

三層窟の石祠が見えた。

三層窟といわれる通り、三段になって窟がある。これは一番下の窟。

二段目の窟で石祠が3基ある。木の祠があるらしかったが見当たらなかった。

1基のみそのままになっていた。

岩壁の2段目と3段目の中間に設置されている石祠。正面に「天照大御神」と彫ってある。

三層窟の3段目。何もない。

岩壁に設置された「天照大御神」と刻まれた石祠と、右奥は、多分「五色窟」あるだろう岩壁が続いている。

 三層窟を後にして、「戸隠石造文化財」に載っている仙人窟の情報を頼りに薮漕ぎしながら、急斜面を登ってみた。「三層窟の右の谷の急斜面を這い上がる」と記載されているが、右の谷というのが分からない。また「南向きのがけ下の資格に見える洞窟」とあるが、それが分からない。

 岩壁の基部まで行き探したが仙人窟は見つからなかった。岩壁に沿って東のほうに進んでいった。

途中、窟と思われるようなものもあったが違った。仙人窟は今日出合えることができなかった。

さらに岩壁の基部を東に進んでいく。そうしたら来るらしいものが見えてきた。ワクワクする。

窟と思われるところに到着。やっぱり窟だった。五色窟。石祠の本体がひっくり返っていた。

ひっくり返っていた石祠の本体。

この石祠には「文殊尊」と刻まれていた。

五色窟からの眺望。正面に飯綱山と霊泉寺山。飯綱山の右には根子岳と浅間山がうっすらと見える。

 五色窟でビールタイム。今日は非常に気分がいい。

 実は昨日仙人窟探しに五十間長屋まで来たのだが、天気が予報と違ってよくなかった。窟探しは雨が絶対にダメ。岩は濡れてすばって危険だから。仕方ないので撤退。1日遅れでリベンジにやってきた。

 仙人窟は見つからなかったけれど、五色窟までこれたからすごく嬉しい。それと今日のルートはいつもより難易度が高かった。

五色窟からさらに東に進み、一つ目の尾根を下った。こんな岩壁もあって、この岩壁の上を下ってきたのだ。

今日は4回目のロープ。

あのピークの基部に三層窟がある。

 戸隠山は面白い。なんてったって少ない情報での窟探しは魅力的。空振りも多いけれど、それだけに窟に出合った時の喜びにテンションアップするんだわ。

 バリだからこそ緊張もするが楽しめるんだな。