せっかくの3連休なのに天気が安定しない。予定していたテント泊は諦め、雨の合間を縫っていけるところはないかと探したところ、長和町に仏岩なるものを探し出した。仏岩までは、30分ほどで行ける登山道が付いていて、その登山道を利用して行く人がほとんど。
仏岩のピークには、長野県宝に指定されている石造宝篋印塔がある。そして仏岩のピークに登るには、設置されているはしごを使って登るらしい。
宝篋印塔 は江戸時代後期に偶然発見されたらしいが、鎌倉時代末の応長元年の銘が刻まれているとのこと。鎌倉時代に武石郷一帯を治めていた武石氏が先祖を供養するために建てたものと推定されている。当時仏岩の頂上にどのように宝篋印塔を設置したんだろう。ロマンだわ。
2024年9月15日 ルート図
仏岩に行くからには、30分ほどの一般道コースを選ぶのではなくバリルートでしょ。地図で確認すると仏岩は大門川の本沢と小茂谷の間にある尾根上にある。
本沢と小茂谷の分かれる尾根の末端から歩いていくことにした。
大門川から直に尾根に登り上げる。ここからスタートだ。下草がなくすごく歩きやすい尾根がずっと続いている。
一つ目の1004mの三角点。点名・小茂ヶ谷だ。気にはしていたが通り過ぎてしまったことに気が付き、引き返して確認。岩の上に三角点がはめられている。四等三角点だからね。
難しいところはなく、時折大岩が現れなるべく巻かずに登り上げて進んだ。
歩きやすい、あまり変化のない尾根歩きなのでちょっと飽きてくる。薮漕ぎがあればそうでもないだろうが・・・なんて、調子のいいことを考えながら進んだ。
やがて2つ目の三角点。点名・本沢。三角点は石で囲まれているのが特徴。
大岩が出てきた。ワクワクする。
大岩に登り上げれば、ロープで懸垂下降。
地図上は岩マークが続いている。非常に楽しくなってきた。
また現れた大岩。この岩に登れるだろうか。
後ろから回り込んだら何とか登れた。岩の頂上に気が1本立っていた。
次に出てきたのは大王岩。ロープが設置してあったから登る人もいるんだろう。
これも大王岩。
こうして岩のピークを踏みながら進んでいくと、見えてきた仏岩。なるほど梯子がかかっているわ。
3つのはしごを登って仏岩の山頂に。
はしごがないと登れないのだが、応長元年 にどうやってこの宝篋印塔を設置したんだろうか。武石氏の先祖を敬う気持ちが今でもここに残されているのがすごい。
宝篋印塔
仏岩の南にも二つの大岩がそびえている。
仏岩でビールタイム。曇りの予報が時折陽が射してくれて気持ちのいい時間を過ごすことができた。
久しぶり(?)の長距離歩き、とは言っても11キロぐらい。下山途中で両足が攣り、地獄の苦しみ(?)で大変だった。車道に出てあとは駐車場所まで歩けばお終い。
道祖神が待っていてくれた。