ガンジー島での時間3日目だ。明日は朝のフライトでオルダニー島に移動するから、ガーンジー島を巡るのは今日が最後。
今日の予定は、タウン・チャーチで聖餐式に出席して、その後リトル・チャペルに行く予定だ。時間があれば、ヴィクトル・ユーゴがフランスから亡命中に住んでいた家を訪問したいと思っている。
礼拝に出席したタウン・チャーチ。聖歌隊の歌声が素晴らしかった。久しぶりの聖餐式。
礼拝が終わって71番のバスでリトル・チャーチにむかうのだが、まだ時間があるのでターミナルやセント・ピーター・ポート付近を散歩した。街中どこにでも花が飾ってある。
公衆トイレの窓にも花がいっぱい。
セント・ピーター・ポート。
セント・ピーター・ポートに面したプロムナードも花がいっぱいで、気持ちが和むんだわ。
街中を歩いていて、各家に煙突があることに気が付いた。不思議なことに煙突には何かがついている。それらは妖精を模したものだそうだ。
妖精や魔女のためのランドマークなのか、はたまた魔女を遠ざけておくための魔除けなのか?昨日行ったターブル・デ・ビヨン・フェアリーリングのことを思い出す。
いろんなデザインの煙突。見だすと面白くて!!
煙突の上についている何かを見るのも楽しかった。カモメが止まっていて、あれも飾りかと思ったら本物で大笑い。
煙突につられながら、ヴィクトル・ユーゴーの家まで行った。ここは予約制で、ガイド付きでないと入れない。外から家を見て、パティオなら入っていいといわれたので行ってみた。
ヴィクトル・ユーゴーの家。正面から確認。今は市で管理しているらしい。
ではお言葉に甘えてパティオめざし通路を抜けていく。
パティオ側からのヴィクトル・ユーゴーの家。
庭は広くよく手入れされていた。
花がたくさん咲いている。
花を見て回るだけでも良かった。
実は羽田からヒースローへの飛行機の中で、ヴィクトル・ユーゴーの「レ・ミゼラブル」を観てきた。偶然である。ガーンジー島に来て、レ・ミゼラブルを書き上げたのが、この家だということを知った。
今回の旅は、いろいろなことがつながり、偶然とはいえこの手で結果的につかんでいるものが多い気がする。
バスの時間が迫ってきたのでターミナルに戻った。71番のバスに乗ってリトル・チャペルを目指す。道路事情により、最寄りのバス停を通らないので次のバス停で降車し教会目指して歩いていく。
7~8分ぐらいで牧場だな・・と思ってちょっと視線を上に向けたら、リトル・チャペルが見えた。
ここまでくればすぐ近く。
5分ぐらいでリトル・チャペルに到着。陶器と貝殻で造られている教会はおとぎの国の教会みたい。世界で一番小さい教会だ。3階になっているのだが、これは地下2階の構造になっていた。
リトル・チャペル
このアーチをくぐると十字架の道行きのレリーフがある。
陶器の階段を進んで教会の入り口に。
入り口手前にももこんなものが。
この教会は、ラサール会の修道士がガーンジー島に着いた時に、美しい谷に面した木の生い茂る坂道を見てここにチャペルを造ろうと決意した。
1913年に一度完成したが、小さすぎるという批判を受けて、一夜にして壊してしまった。二つ目のチャペルを1914年の8月に完成させたけれど、その時に第一次世界大戦が始まって、修道士はフランスの陸軍に志願して軍務に着いた。
健康上の理由で除隊しガーンジーに戻ったので、そのチャペルを司教に祝福してもらう予定であったが、門が狭すぎた上に司教が太りすぎていて入ることができなかったため、これも取り壊さざるを得なくなった。
今の教会はガーンジーの象徴的なランドマークになっている。
教会の中に入った。素晴らしい祭壇があった。
祭壇が素晴らしい。
地下1階の祭壇。
地下2階の祭壇。
この教会の外の洞窟には、マリア像が祭られていた。
偶然見つけた十字架の道行きのレリーフ。一つ一つ確認して回った。
ゆっくりとリトル・チャペルを見て回った。そこにも祈りがあった。いろんな思いが込められていた。十字架の道行きも全て辿ることができた。
このリトル・チャペルはなんて可愛らしいんだろう。ガーンジー島のランドマークになっていることがよく分かった。
帰りのバスも1時間に1本だから、乗り遅れないようにバス停を探す。地面に「BUS」と書かれたここがバス停。ガーンジーってユニークなところでもあるわ。
これでガーンジー島歩きはお終い。主なるところは足を運んだ。海岸沿いには沢山の奇岩があって、結構面白かった。一度も傘をさすことなく歩き回れたのも嬉しかった。
明日からのオルダニー島も楽しみだ。