戸隠「大澤通」探しNO1

 戸隠33窟は木の葉が落ちるまで休憩。その間に「大澤通」を歩いてみたい。「大澤通」とは、佛心という修験者が切り開いた修験の道だ。佛心は、高妻山に高さ2mの青銅鏡を奉納した人でもある。

 大澤通は戸隠一不動から裾花川本谷に降り、本谷を下降し、地図に記されている1683mの滝マークの千丈大滝を経由し、地獄谷の上流の百丈御滝や学問岩穴から乙妻山までのルートらしい。

 今まで何回か、大澤通を意識して一不動から裾花川本谷まで降り立っていた。1回目は、裾花川本谷に降りてクロ滝を確認して戻った。2回目はクロ滝を確認した後、裾花川本谷を行けるところまで遡行した。今回3回目。盆休みにテントを背負って大澤通にくるための下調べを兼ね、できれば千丈大滝につながる二俣まで入ってみたいと思って入渓した。

2024年8月4日 ルート図

いつも通り戸隠牧場を歩いていく。天気に恵まれた。正面に九頭龍山、その右の鞍部が一不動。まずあの一不動まで登り上げる。ここから約2時間。

右のピークは五地蔵山。

 一般道を一不動目指して登っていく。ザックの中に沢靴が入っているから重いわ。

2週間前には咲いていなかったシラヒゲソウ。

ヤブアジサイ

 予定通り一不動に到着。今回は小屋のわきではなく、この一不動が安置されているところから入る。ここから薮漕ぎで裾花川本谷に降り立つのだ。

一不動様

一不動のわきに咲いていたアキノキリンソウ。

激薮と約1時間格闘してクロ瀧に到着。今日は水が少ない。

 裾花川本谷に降り立った。沢靴に履き替え本谷を下降していく。

入渓地点。

アカバナシモツケソウ

クガイソウ

きれいなナメが続いていて、ここまでは癒し系。

左岸から落ち込む滝もナメ滝だわ。

ソバナ

 本谷を下降していく大滝が出てくる。その手前を尾根に取り付いた。

 ここからが大変だった。急斜面で、うまくルートどりしないと下に滑り落ちちゃうかも。約1時間かかって目的の二俣に着いた。

 右俣には40mの滝があり、窟もいくつかあるらしい。左俣に進むと60mの千丈大滝がある。左俣が大澤通。

二俣

左俣へは次回に。

今日の目的を成し遂げて満足。一不動から下山途中の氷清水で咲いていた。

キンミズヒキ