戸隠33窟の一番西にある大多和窟と一番東になる知恵窟は手ごわい。それぞれ何回か足を運んで探しているが見つからない。ちょっと意地になっている自分に苦笑。
今回は大多和窟のほうが探しやすいと思い、リベンジすることにした。同じコースを行っても仕方ないので、摩崖仏から不動沢の支流を下り、不動沢の奥の二俣から左俣を遡行し、岩壁の基部に行ってみることに。
2024年7月28日 ルート図
鏡池からスタート。戸隠は雲の中。
今年も咲いていたバイケイソウ。
摩崖仏までやってきた。これで何回目だろう。今日は、この摩崖仏の下に流れている楠川支流の不動沢右俣を下降していく。
気持ち良く下降していくが、この沢は下から遡行すると面白いと思う。
やがて左岸から流れ落ちている滝が出てきた。ここまで来ると、この沢の一つ目の滝はすぐ。
一つ目の滝。ロープで確保して、右岸を下った。
すぐに二つ目の滝。10mはあるかな。ここは左岸を巻いた。見上げると素晴らしい。登ってみたくなるわ。
奥の二俣にやってきた。右俣から下ってきたのだ。ここから左俣を遡行していく。この先に10mの滝があるはずだ。
10mの滝。ここなら登れそうだが、シャワークライミングになるのでやめた。次回にね。
10mの滝の左岸を巻いて落ち口に出たら、ヤブアジサイが咲いていた。
目的は大多和窟探し。地図で確認して遡行してきた沢の右岸の尾根に取り付いた。標高点1279mの尾根に乗っかった。この尾根を詰めると大窟殿があり、その大窟殿を左のほうに行くと大多和窟があるはずなんだけど・・・。
確信を持てないままに尾根を詰めていった。何か見覚えのある地形が目に入って、アッと思ったら、初めて大多和窟を探しに来た時に見つけた窟のところに出た。
ここの窟はいくつかまとまってあり、最初はワクワクしたものだった。地図上では大窟殿だが、あるはずの石祠がない。違う。じゃあ無名窟だろうか?無名窟でもない。なぜなら無名窟は西向きらしいが、この窟は南向き。
窟の前にひっそりと咲いていた。花の名前は不明。
そしてこれらの窟から少し下に、このように文字が刻まれた木が立っている。
左のほうへ移動すると、西を向いた大きな窟があるが、これが無名窟なのかどうか分からない。
今回は摩崖仏から沢を利用してここまで来たが、やっぱり大多和窟には出合わなかった。でも沢を楽しめたからいいかな。
今日はここまで・・・、ということで尾根を利用して不動沢まで下った。不動沢に降り立って北を見上げると、立派な岩峰が。
楠川・不動沢を下降する途中にツリフネソウが咲いていた。