醍醐寺国宝展

 前回大阪に来た時にはもう開催していた「醍醐寺国宝展」を観に行くなら、醍醐寺に行ってからと前回は先に醍醐寺を訪問した。

 福井に仕事があって、その足で大阪まで来てしまった。もちろん中之島美術館で「醍醐寺国宝展」を観るためである。

大阪駅から歩いて20分の大阪中之島美術館。

大阪中之島美術館の建築の核は「パッサージュ」。フランス語で歩行者専用のアーケードで囲われた通路や自由に歩ける小径のことで、気持ちのいい空間が広がっていた。

 醍醐寺は修験道の寺でもあり、「上醍醐」と「下醍醐」の二つの伽藍でなっている。

 展示室に入って最初に出合ったのは「大威徳明王像」で重要文化財。6つの顔と手と足がある。怒りの表情だが、その中にも人を尊ぶ気品を感じた。

 「愛染明王像」は愛欲などの煩悩を昇華して悟りを求めるに至らせる仏と音声ガイドの説明。

 「文殊渡海図」は知恵の仏。海を渡る文殊の姿があった。

 「帝釈天騎象像」は仏法を守護する役目。

 「閻魔天騎牛像」は安全祈願。

 「金剛夜叉明王立像」は現在・未来の悪を飲みつくす。

 以上音声ガイドで学んだこと。戸隠33窟にもそれぞれの石仏が祭られているだけに興味があった。